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第5話 俺の登校


試験から2日がたった。


 俺は父さんとじいちゃんで机に並び、合格通知を見ていた。


「…合格」


その紙には合格とゆう文字が赤く浮かんでいた。文字が浮かぶ形のこの紙はふわふわ途中に浮き、俺の入学を祝っているように見えた。


俺は安堵して溜め込んでいた息を吐くと、父さんが泣きながら抱きついてきた。流石に父さんだと息が詰まるのでやめてくれと必死にもがいた。


「良かったなぁ!!良かったよぉ!!新ァァァァ」


そんなことを大声で叫ぶ父の姿は威厳も何も無かったが、俺はそんな父さんを見て嬉しかった。


もう片方に目をやると、静かに泣いているじいちゃんの姿があった。


「…おめでとう坊。だけどこれからが辛い場面が多いいと思う。遠慮なく相談してくれて構わないからな」


そんな風に心配してくれるじいちゃんを見ながら俺は「ありがとう、俺も頑張るよ」と返した。


合格通知には2日後に入学式が行われるらしい。そう、この魔法学園は入学ぎりぎりに試験を行うため、ほかの試験を受けることは許されているのだが、ギリギリすぎて他のところが受けられない。


だからリスクが高まるため、貴族連中は落ちたとしてもコネで他の学校に入れるように手を回しとくのだという。


俺はそんな金も持っていないので落ちたら本当に終わりだった。合格して本当に良かった。



そうしてこの入学までの2日間は合格パーティーをして盛り上がった。






いよいよ来た入学初日。


今日はホウキにまたがって自分の足で学校に来ていた。


俺は二度目の正門に足を止め、そこに貼ってあるクラス分けの紙を見つめた。



「…俺はA組か」


そこにはられていた紙には1クラス22人とゆう少ない枠の中で俺の名前が乗っている


この学校は全3学級1クラス22人~3人の2クラス。合計100人にも満たない数でこの学園が成り立っている。


俺はまず教室に向かうために正門をくぐろうとすると後ろから肩を叩かれた。


「こんにちは!!君も新入生…かな?制服にあってるね!仲良くしてくれると嬉しいな!」


そう声をかけてきた人は背が低く可愛らしげのある女の子だった。


そう、今の俺は食パンTシャツにハーフパンツではない。合格通知発表の翌日に届けられた新品の制服に身を包み、登校していた。


「…こんにちは。君も制服にあってるよ。こちらこそよろしく」


俺はそう返してA組はどこだと探しに行くと彼女が慌てて呼び止めた


「え?!ちょっと待ってよ!せっかく仲良くなれたんだから一緒に行かない?私はA組だったんだけど君は何組なの?」


そうふわふわな茶色い髪を揺らしながら走ってくる女の子はそう聞いてきた。挨拶をしたら仲良し設定になるのか…と新たな発見を見つけ、俺はその子と一緒に教室に行くことになった。


話を聞くと彼女の名前は優芽(ゆめ)と教えてくれた。

彼女は水の魔法らしく、頭に浮かんでいる才能には料理と書かれていた。


そんなたわいもない話をしていると彼女が試験について言ってきた。


「 新くんって試験のポイントいくつだった??なんか平均点が1000ポイントで、1500もいってると優等生みたいな基準なんだって〜」


私は1200と笑いながら教えてくれるゆめに俺は少し戸惑っていた。


俺の点数は何点だったっけな…確か3600だったか?他の人はもっといってると思ってたけどそうでも無いのか。


「その試験の最高記録は何ポイントだったんだ?」


「え??それがすごく高い点数だったらしくてね!確か〜3000ポイント以上って話だったんだけど、それ以上は記録が取れなかったらしいんだ〜なんか本人だけ知ってるらしいよ?しかもしかも、それがなんと2人もいるの!過去最高って話でめっちゃ盛り上がってるんだって!」


俺は何が何だかわからなかった。俺が過去最高?そんなことあるはずない。だって俺は魔法が使えないのだから。うん、これは何かの間違いだな


そう思っていると教室に着いた。中にはもうほとんどの人が座っていて、ちょうど入った時に予鈴がなった。


俺は名前が書かれている席に座ると、先生が入ってきた。


不健康そうで、魔女と言う名がお似合いのいかにも魔法使いらしい人だった。


「皆さんこんにちは。ここのクラスの担任を努めさせていただきます。よろしくお願いします。」


先生はそう言うと、俺はなんか変な感じになった。

なんか。声と見た目があっていない、そんな感じが。


「…あなたのその姿は本物ですか?」


思わずそう口に出していて、やべ…と思っていると先生は目を少し見開き、嬉しそうに微笑んだ。


「…流石ですね新くん。この学校の最高記録の1人の名は伊達ではないようで何よりです。」


そうしたら先生は顔のマスクをベリベリとはがしていき、なんと男の顔になった。


「どこでわかったんだ?俺の変装に穴はないように思えたんだが」


そこで先生の顔が明らかになつた。爽やかな顔で折り曲げていた姿勢を元に正すと高身長になった。銀髪の髪が良く似合う、俗に言うイケメンだった。


そうゆうとクラスがざわめき出した。理由はふたつあったようだが俺はそのひとつの方に意識を向ける。


「確かに先生の変そうに穴はありませんでした。が、声と見た目に少し違和感を持ちました。…あとはただの勘ですかね」


そう答えると先生はさらに嬉しそうにする。どこが嬉しいのか理解ができない。


「そうか…俺の変装は勘で見破られることもあるのか。いい参考になった、ありがとう」


そう先生はお礼を言ってきた。


俺はそんなことでお礼を言われるのかと少し不思議に思いながらもいえ、と返事をした。


「じゃあ、改めて自己紹介と行こう。俺の名は(こう)という。こう先生で通ってあるからみんなもそう読んでくれ。」


先生が爽やかな笑顔を撒くと先生のバックに花が見えた。おぉ、これがイケメンの力とゆうやつか。


俺がそう思っているとこう先生がHRを再開させた。


「君たちはこれから30分後に入学式に出てもらう。入学最初の行事だ。気を引き締めていけよ〜」


そう引き締まらない言葉を残して先生はクラスをでていった。


そこでしんとなった教室に一気に言葉が飛び交ってくる。だがそれのほとんどは俺にとって都合が良くないものだった。


「あいつが蓮さんと同じく上位に上がった新ってやつか??そんな見た目には見えないしとても信じられないが…」


「そうだよあんな間抜けズラが蓮さんと同じ上位にたってるなんてありえない!絶対にずるしたんだよ!」


「親の金で受験者を買ったのか?そうだったらこの学校にはふさわしくない」


そんな言葉を俺にわざと聞こえるようにして俺のメンタルを削ろうとしてくる。


蓮とゆうやつはこの前取り巻きと一緒にいたあいつか?確かにみんなにしたわれてそうなやつだったな


俺があんなハイスペックなやつと並ぶ?ないないあれはただのバグだし、そもそも受験者を買うってそんな金俺にはない。


出来れば誤解をときたい気がするがそれもまた面倒くさくなってきた。





… こんなめんどくさいと思うことは昔なら絶対に無かったのだが、色んなことが重なっていく事で新はほとんどのことに動じない強い精神力を持っていた。


けれどこの精神力どれだけ幸運なのか新は知らない。

変なところで切って申し訳ないです。


次こそ入学の場面を書きたいと思います

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