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インユアソウル、好きだと言いながら別のストーリを展開している下種野郎

「ごめん、今週は友達との約束で一杯だから」

「まじで?分かった。。。」


他にどんな反応をすれば分からなくなり、そのまま彼女の田中由衣からの電話を切る。


ふと窓の外に目を向けると、どんよりとした雲に加え雨が降り始めている様だった。


ーなんでやねん!俺たち付き合ってるんじゃないのか?友達優先って一体どういう事だよ!-


電話を切った後から沸々と湧き上がる怒りに、俺の心臓はビートアップする。


突然だが、自己紹介をしておこう。


俺の名は遠藤 匠(遠藤 匠) 16歳 私立叡覧学院高等学校に通うヒューマン種の2年生


え?ヒューマン種って事はほかにも種族がいるのかって?


今のところ高校に通っているのはヒューマン種だけだ、そうだ、ただ言ってみただけだ。


今電話を切った相手は田中由衣タナカユイ16歳、性別は女性、俺と同じくヒューマン種だ。


その内、エルフ種が出てくるのか?と思うかもしれないがそれはまた別の物語に取っておこう。


で、一応属性では俺の彼女になっている


因みに告ったのは俺だ


1年の3学期、9回の裏、怒涛の猛攻により何とか彼氏の称号を獲得した訳だ


確かにお前の突っ込みは的を得ている、何故、怒涛の猛攻をしてまで付き合って頂いた彼女さんにも関わらず発言が上から目線なのか?


それはおめえ、男ってえ生き物は付き合いだすと勘違いして気が大きくなるってもんだよ


一方の由衣の方も、堕とす前(いや漢字が違うよ!)は他人行儀だったにも関わらず、付き合いだしたら積極的ったらありゃしなかった。


俺の事も”タクミン”なんて言って人の目も憚らず、校内でも腕を組んできたもんだ。


もんだった。


ところがどっこい、順調に二人の愛を育んでいたかのように見えた交際を始めてから9か月後の今


どうにも歯車がかみ合わないかのような、どうにもしっくり来ない感じを受けるケースが度々増えてきた


そう、ちょうどさっきの電話の様に、、、

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