アコーディオンの構造
アコーディオンは「リード楽器」です。形は違いますが、ハーモニカ・縦笛・横笛・クラリネット・サックスと同じ種類の楽器です。リードに空気を送り込む事により音が鳴る構造になっています。リード楽器で鍵盤を使う楽器はオルガンです。オルガンのリードの部分だけを取り出した楽器がハーモニカで、オルガンを小型化した楽器がアコーディオンとも言えます。(オルガンの方が歴史が古いので)
鍵盤で演奏しますが、ピアノは打弦楽器です。楽器の中に弦がはられ、弦をハンマーで叩く事により音が出ます。ピアノの祖と言われる楽器には、ダルシマーという楽器があります。ダルシマーはネックの無いギターを横にして木琴を叩く様なハンマーで弦を叩いて音を出す楽器です。大きく分けると、ピアノは弦楽器の流れを汲む楽器なんですね。
ハーモニカはドレミファソラシドと吹く時、息を吹いたり吸ったりして鳴らしますよね。ハーモニカは、1つの穴で2つの違う音(吹く吸う2枚のリード)が出る様に作られています。例えば、ドは吹く レは吸う という形です。この構造は、オルガンから継承されたのだと思います。
アコーディオンはジャバラを開閉すると普通にドレミファソラシドと弾けます。音によって開け閉めを変えなくても良い様になっています。(ハーモニカと同じ作りだと ドは閉 レは開 でないとおかしいです)
これは、全ての音にハーモニカのリードを2組入れる事で、開け閉めで音が変わらない様に作られているからです。
大変硬い説明文を長々と書き、すみませんでした。
要は、アコーディオンには、ハーモニカの様な金属製のリードが、鍵盤部分とベース部分全てに2組づつ入っている構造だと知って欲しかった訳です。はい。
そして、息でリードに空気を送るのではなく、ジャバラを使って空気を送る構造になっているんですね〜
しかも! ベース部には、1つのボタンで和音が鳴るという構造まで付いているんです!!
アコーディオンの構造はカナリ複雑です。楽器のパーツは機械的に作れますが、組み立ては1台1台職人さんの手作業。初心者用の楽器でも、ソレナリに重さがありソレナリの値段になってしまうのも頷けます。
アコーディオンは、産業革命で吹子が作られてから出来た楽器だと聞いています。
つまり、産業革命の申し子なんですね〜(笑)
現代に先駆けた楽器だと思うと、ちょっとカッコイイなぁ〜などと思ってしまう私です。