第9話
ルード「うりゃ〜!ふぅ〜!」何とか自力で車椅子にのる。
ルナ「手伝って上げたのに〜。」
ルード「これからリハビリも兼ねて、なるべく自分でやる。」
ルナ「そぉ?分かったわ。何か手伝えることがあれば言ってね。」
ルード「ああ。ありがとう。その時は、言う!」爽やかな笑顔でこたえる。
ルナ「キャッー!素直なルード可愛い。笑顔もステキ〜!ラブだわ。」
ルード「おぃ!心の声がだだ漏れだぞ!」眉間に皺を寄せて睨みながら言う。
ルナ「あっ!ごめんなさい。」恥ずかしそうに赤くなっている。
ルード「それより案内しろ!車椅子は、自分で引くから大丈夫だ。」
ルナ「はぁ〜い!」
ルード「・・(こいつこんなんで良く団長やってるなぁ?何か不安になってきたぜ!)」
アルホラル刑務所の受付で出所手続きを済ませて外に出る。
ルード「うぉっ!眩しっ!シャバの空気は、うめぇ〜!」嬉しいそうにしている。それを見て、ルナも嬉しいそうにしていた。
ルナ「さぁ!こっちよ!」王城の方角に歩いて行く。
ルード「へぇ〜。あんまり10年前と変わらんなぁ?」自分の記憶をさぐりながら言う。
ルナ「そうね。変わってないかしら!」
ルード「・・・(あれ?こいつ外に出たら凛々しくなってやがる。外行きの顔か?女は、仮面をかぶるって言うし〜。女は、怖ぇー!)」ルナを見ている。
ルナ「・・(あれ?熱い視線を感じわ⁉︎ルードが私を見ている⁉︎私のこと好きなんだわ!)」勝手な勘違いをするルナだった。笑
そうこうしていると建物に着く。
ルナ「ここが騎士団の寮よ!」王城の近くにある結構でかい建物が二つあった。
ルナ「門から見て、右側が男子寮よ。左側が女子寮よ。じゃ行きましょう!」って言って、女子寮の方に向かう。
ルード「おぃ!俺男子寮じゃないのか?」慌ててとめる。
ルナ「だから、言ったじゃない!私と同じ部屋だって!」ニコニコしながら言う。
ルード「何とか男子寮に入れないのか?」ルードは、あんまり女性免疫がないので、男子寮に行きたがる。
ルナ「男子寮の部屋空きが無いし。私が監視していないといけないよ?」嬉しいそうに言う。
ルード「クソッ!」顰めっ面になる。
ルナ「大丈夫よ!他の女の子には、ちゃんと説明してあるし〜。」
ルード「本当に大丈夫なんだろうな〜?」疑いの目で聞く。
ルナ「大丈夫!任せて!皆んなには、彼氏が来るってことにしたから!」真剣な顔で言い放つ。
ルード「おぃ!テメェ〜!俺帰るぞ?」
ルナ「ちょっと⁉︎いやだ〜帰らないで〜!それにルードの帰る場所は、もうここしか無いよ?」
ルード「クソッ!このアマ〜!」
ルナ「気を取り直して、じゃ行こうか!ね?悪いようには、しないから!ね?」
ルード「仕方ない今は、我慢してやる。」