第55話
ガチャと音がしてルナが部屋に戻ってきた。
ルード「紙とペンを使ったぞ。」
ルードの前のテーブルには、紙とペンが置いてあった。
ルナ「うん。いいわよ。」
ルード「ほいっ!」
ルードが紙を手に取りルナに渡す。
ルナ「ううん。?これ何?
どうしたらいいの?」
紙を受け取り確認するがメモしてある内容が理解出来ないのでルードに聞く。
ルード「これをすぐに用意してもらいたい。」
ルナ「用意するのは、良いけど、
聞いたこと無い物ばっかりだからどこに依頼したらいいかな?」
顔をコクリと斜めに傾けルードに確認する。
ルード「アネッサに言えばいいと思うぞ?
そのリスト薬品関係ばっかりだから持っている可能性が高い。」
ルナ「え〜あのクソビッチに頼むの~?
嫌よ!」
ルナは、露骨に嫌な顔をする。
ルード「早よ行け!」
ルナ「もう!そんな怒らないでよ。
行きますよ。」ブゥブゥ文句たれながら部屋を出て行く。
ルードは、まだスーザンの件でイライラしていたため、
ルナに八つ当たり気味になっていた。
そのことに気づきガキっぽい自分に対してイラつき、
ルード自分の拳で頬を殴る。
ルードは、チッと言いながら口の端から垂れてきた血を親指で拭う。
ルナは、半刻くらいしたら帰ってきた。
ルナ「ハア~」
ルード「・・・さっきは、すまなかった。」
ルナ「えっ?何が?」
珍しくルードが謝るのでちょっと驚いた表情をする。
ルード「いや。ちょっときつめに言ってしまった。」
ルナ「いいのよ。それよりあのリスト何?
少量だけど火薬も入っていたわよ?
だから処女ビッチも聞いてきたわよ!
私は、知らないから知らないと言っておいたけど。」
ルード「任務で使う予定だ。
いつ手に入る?」
ルナ「処女ビッチが言うには、今日中に準備できるらしいわよ?」
ルード「ほう~。それは、早くて助かるな」
ルナ「あいつ実験が好きみたいである程度、薬品や材料を持っているみたい。
でも材料がないものは、調合実験で作るみたい。
その実験時間が今日までかかるみたいよ。
明日の朝に渡してくれる予定。」
ルード「ほう。そっちの線でも優秀みたいだな。
今度いろいろ頼みたいなあ~。」
ルナ「え~!また私が依頼しに行くの?」
ルード「任務のためにそれくらい我慢しろ!」
ルナ「わっ分かったわよ。」
ルード「アーカム商会は、どうだった?」
ルナ「予定通りの日程で~。はいこれ。」
ルードに鉄の板を渡す。
アーカム商会と彫られていた。
ルナ「ホルン宿ってとこの宿を手配してくれているみたいよ。
朝に御者の方がくるそうなので、それをその時渡して。
それが証明になるから。」
ルード「わかった。」
ルナ「あと密告者等は、分からなかったみたい。」
ルード「そうか。
まぁ〜当日なんとかするしかないな。
そろそろ飯にしてくれ。」
ルナ「取ってくるわ。」
ルナがソファーから立ち上がり出て行く。
二人とも疲れたのか今日は、すぐに寝てしまうのでした。
任務まで残りあと4日!




