第43話
彼女達は、山へ行く。
ルードは、時間がかかると思い今日中という期限が決めた。
獣を狩るのは、簡単なことでは無いのだ。
獣だって、警戒するし、攻撃する負けそうとなれば、直ぐに逃げる。
彼女達は、温室育ちだ。サバイバル生活などしたことがない。
狩りなんてもってのほかだ。
自然の過酷さが行けば直ぐに分かるだろう。
そして、それを乗り越えさらなる高みへと上がるのだ。
ルードは、訓練場で自分の訓練をしながら待っていた。
ルードは、ルナが一番にくるだろうと予想していたが違う人物が現れた。
名は、ベネット・オーガスト 20歳 栗毛 小柄な子だ。
ルード「おっ!お前が一番だ。」
ベネット「はぃ。うさぎを狩ってきました。」
ルード「うさぎは、雑魚だがまあ〜獣だからオッケーだ!それにしても意外と早かったな!」
ベネット「能力を使いました。」
ルード「へ〜。まあ〜よくやった!」ベネットの頭を撫でる。
ベネット「はぃ。」ルードに撫でられ嬉しい表情を浮かべている。
能力者に能力内容を聞くのは、タブーとされている。
その為ルードは、追求しなかった。
能力者にとって能力は、切り札なのだ。
ルード「殺すことに抵抗なかったのか?」時間的に躊躇わず狩ってきただろうという時間だからだ。
ベネット「うちの家は、家畜を飼っています。病気になった家畜とか安楽死とかさせる為に殺すことがあるんです。
その経験があるので、余裕でした。」
ルード「そうか。だが実践では、人間だ覚悟を決めろよ。」
ベネット「はぃ。」
その次にルナがきた。それからミィーシャと続きそのあとは、大分時間をおいてバラバラと来始めた。
夕方になるころには、皆覚悟を決めて獣を狩って戻ってきた。
ルード「まあ〜時間は、かかったが約束だから全員任務に就いてもらう。
まあ〜先も言ったが相手は、強盗する連中だ!ちょっとでも隙を見つけたら殺しにかかるだろう。
世の中は、弱肉強食なんだ!やられた方が悪い。
殺されたくなかったら殺れ!
お前らがやらなかったら市民が殺れると思え!
その覚悟が出来ないやつは、明日から訓練にくるな!
覚悟がないのに訓練にくると後悔するぞ!
明日の朝まで猶予を与える。
ちゃんと考えてこい!」
ルードは、そう告げるとルナに行くぞと言い、ルナと一緒寮に戻って行った。
寮に戻ると二人は、ソファーに座る。
ルナ「ありがとうね。」
ルード「何が?」
ルナ「ルードは、優しいから私の代わりに皆んなに伝えてくれたのよね?」
ルード「うるせぇ〜」図星だったので、誤魔化す。
ルードは、ルナに鬼になれと言ったが優しいルナは、なかなか言い出せないだろうと思いルードが代わりに言ったのだ。
ルード「はよ!飯食って、風呂入って、寝るぞ!」
ルナ「うん。」
二人は、それ以上会話をすることなく静かに明日に備えた。