第4話
王殺害から10年の月日が流れた。
ルード青年は、大人になっていた。ルードは、王都が管理しているアルホラル刑務所の地下5階で最重要警戒レベル5(MAX)で独房に入れていた。ルードが何故、最重要警戒レベルなのかは、王を殺しもそうなのだが、能力者だからである。
この世界には、五人に一人くらいが何らかの能力を持っている。なにもない状態から火を出したりだとか、いろいろだ。
能力によっては、貧民から大出世することも可能だ。だから、いろいろ差別等の問題もある。
能力者には、己が過大評価するものが多い。能力者に犯罪者が増える傾向がある。能力者を普通刑務所では、なかなか管理出来ない。
アルホラル刑務所は、能力者専用の刑務所である。能力ランクで警戒レベルが分けらている。能力ランクF・Eは、レベル1/能力ランクDは、レベル2/能力ランクCは、レベル3/能力ランクB・Aは、レベル4/能力ランクSは、レベル5(MAX)なのだ。
ルードは、数少ない能力ランクSなのだ。
ルードの所にたまに面会くる女がいる。今日は、その女が来た。その女は、刑務所に来るには、場違いな綺麗な女である。その女は、甲冑を着ており、カシャカシャ音お立てて、ルードの前にたった。
ルード「朝早くからうるせぇ!まだ寝たいだ。」
甲冑の女「いゃ〜!この格好を見てもらいたくてねぇ。」照れながら、ルードの様子を伺う。
ルード「あ〜。騎士団団長に昇進したんだっけ?あんま似合わないなぁ〜」興味無さげに言う。
騎士団団長の女「はぁ〜?格好いいでしょう?目ん玉付いての?」と頬を膨らまして、プンスコ怒る。怒っていても、ぜんぜん怖くなく、寧ろ可愛い。
ルード「いゃ。ぜんぜん。寧ろ可愛いぞ。」平気な顔で言う。
騎士団団長の女「えっ⁉︎」と口を開けて、驚きどんどん顔が赤くなる。
ルード「で?今日は、なに?」早く二度寝したいので、催促する。
騎士団団長の女「・・・あんた早く寝たいて顔してる。」ジト目でみる。
ルード(おっ!流石!こいつ俺の思考読んでなぁ〜)
ルード「ルナ。で?なにか用があるんだろ?」直ぐ話しを戻す。
ルナ「まぁ〜いいわぁ。えーと。ルードに手伝ってもらいたいことがあるの。」
ルード「断る」
ルナ「まだ、何も言ってないじゃない。」
ルード「面倒くさい。あと俺は、独房の中だから〜」
ルナ「いろいろ条件があるんだけど〜、その条件で外に出れるよ。」
ルード「だが断る。」
ルナ「ルードに興味がある話しなんだけどなぁ〜。13年前のルード家族を殺した暗殺集団についてなんだけどなぁ〜」
ルード「ほぉ〜。聞くだけ聞こうじゃないか」飄々とした顔から真剣な顔になる。