第34話
受け流しの訓練を彼女達がコツを掴み始めた。
ルード「よしッ!ある程は、出来てきたか!次は、足運びだな。お前らは、足がこれから重要になる。しっかり覚えろよ。」
ルードは、ルナを前に立たせる。
ルードは、足に力を入れ一気にルナのふところまでつめる。ルナは突進してくるルードに斬りにかかる。ルードは、足を踏み込み回転させ避けルナの死角に回る。
ルード「これが基本の足運びだな!まず直進して相手に詰め寄る技を縮地と呼ぶ!回りこんで、相手の死角に入るのを廻天と呼ぶ!基本は、ふところに入るがつばぜり合いは、しない。お前らは、力で勝負しないからな!相手を足を使い揺さぶり攻撃する。お前らは、まだ縮地を使いこなすことが出来ないだろうから、受け流しをして、ふところに入れ!じゃ〜やれ!」
13番隊「はい!」
直ぐに足技の訓練に入る。
ルナは、剣姫と呼ばれるくらいだから縮地を使い、廻天も使いこなしていた。
ルード「さすがだな。」
ルナは、柔の使い手として一流になりかかっていた。だが、力技にねじ付され男の剣士に負けていた。
決め技さえ身に付けたら、もう負けることは、少ないだろう。とルードは、思った。
ルード「よしッ!そろそろ休憩にするぞ!」
13番隊「はい!」
昼休憩に入る。
ルード「飯をくれ!」ルナに言う。
ルナ「はいはい。」嬉しそうに弁当を広げる
ルード「さすがに足技は、知っていたか?」
ルナ「まぁね。先代司令官である剣聖のオルティス・ホフマン殿に指導してもらっていたから。」
ルード「へ〜。一年前赤い月と戦って亡くなった人だったけ?あとお前のことが大好きな師団長の父親だろ?」
ルナ「ええ。先代司令官オルティス様は、凄くいい人だった。亡くなるのは惜しい方でした。」悲しそうな顔をする。
ルード「へ〜。その人と俺どっちが強いかな?」
ルナ「あの能力を使えば、ルードかしら?でも剣術のみだったら、オルティス様の方が上よ!」
ルード「へ〜。殺気とかは、使えたけど、能力者としては、いまいちというところか?」
ルナ「そうね。特に能力に関しては、聞いていないから。」
ルード「能力無しに赤い月とやるとは、なかなかやるな。一度会いたかったな」
ルナ「そうね。赤い月のメンバーだったヤツは、ガルーダ・グリードといって、能力者だった。」
ルード「どんな能力?」
ルナ「確かテレポート能力よ!」
ルード「お〜!なかなかの能力だな!ランクAだろ?発動条件が厳しいと思うが使い方次第では、無敵に近いぜ?良く捕まえたな。」
ルナ「オルティス様が手負いを負わせたことと、多分その条件が重なっていたのが幸いして、控えていた団員が能力封じの首輪をはめて捕らえたらしいわよ。」
ルード「やっぱりテレポートは、条件厳しそうだからな。詳しくは、知らんけど!」
ルナ「そうね。テレポート能力者がレアなだけに解明されていないからね。」
ルード「だな!おっ!早く食わないと休憩終わるな!すまん。話しこんでしまって!お前早く食え。」
ルナ「ええ。」
急いで食べる二人でした。




