第3話
青年は、牢屋にぶち込まれていた。
両手両足が枷がつけられ鎖で吊るされていた。
体には、ムチで打たれあとが何箇所もあった。左脇腹に黒アザの様になっていた。良く見ること、20センチ程の黒い蜥蜴だった。
騎士団団員は、警備していた。団員は、廊下から1人の男が向かってくることにきがつくと直ぐ敬礼する。
団員「お疲れ様です。団長!」緊張した感じで対応する。
団長と呼ばれた男は、40代半ばくらいで貫禄がある感じ男だった。
団長「うむ。ご苦労!そやつと話しがあるから席を外しくれ!」
団員「かしこまりました。」と言い、廊下を歩いて行く。
団員がいなくなったことを確認すると団長は、牢屋に入る。
団長「久しぶりだな。ルードよ!」
ルード「・・・・・」
団長「ルナが寂しがっていたぞ。」
ルナは、団長の1人娘である。団長の迫力ある顔に似なく、可愛い顔をしたルードの幼馴染で仲良くしていた。
ルード「・・・・・」
団長「ルードよ!大分変わりはてたな。前は、綺麗な真っ黒な髪だったのに、真っ白になっておる。」
ルード「・・・・・」
団長「ルナは、あれからずっとお前の帰り待っていたんだぞ。」
ルード「・・・・ベルヘルム叔父さん。ルナは、元気かぃ?」
ベルヘルム団長「うーん。なんとかな。今は、剣術バカになっておる。剣を振っていると、いろいろ考えなくて、いいと言っていたからな。」
ルード「・・・そうかぃ。」ルードが、少し嬉しそうな表情をした。
ベルヘルム団長「お前の今後なのだか・・・」少し罰のわるそうな顔をする。
ルード「死刑だろ?死刑でいいよ。もう未練は、ないし。」晴れやかそうな表情でいう。
ベルヘルム団長「うーん。実は、無期懲役になった。」
ルード「いいよ。殺してくれよ。」
ベルヘルム団長「王の・・いゃ。元国王がお前の家族を殺すように指示したことがわかって、王子らと会議した結果、無期懲役となった。お前が殺したことには、変わりないから無罪放免には、ならないんだが」
ルード「今頃かよ。調べるの遅ぇよ!」青筋を立てて怒る。
ベルヘルム団長「お前が怒るのも無理ない。決定的な証拠がなく。元国王が隠していた。
ルード「あっそ!でもいいよ。早く俺を殺してくれ」
ベルヘルム団長「いや。殺さない。お前には、生きて欲しい。お前の両親には、何かあったらたのむとお願いされていた。今思えば、お前の両親は、こうなることが何となくわかっていたのでないからと思う。」
ルード「うるせぇ。俺は、早く父さん母さんアイリスの所に行きたいんだょ。」
ベルヘルム団長「・・・・」少し辛そな顔をする。
ベルヘルム団長は、静かに廊下に向かって歩く。
ルード「おぃ!殺せよ!」
ベルヘルム団長は、無言で歩いて行く。少し離れた箇所で小さく言葉を発する。
ベルヘルム団長「必ず出しやる。少し辛いが我慢してくれ!」ルードにも聞こえないように言う。