第18話
闘技場にホルン副団長が先に上がって待っていた。
ルナ「本当に手加減してね。じゃ〜解除するわよ。破!解放!」ルナが念じるように右手を出して唱えると首輪がカッチとなる。
ルード「ほらよ!大丈夫だ!あの能力は、使わない。」首輪をルナに放り投げる。
ルナ「えっ⁈どういうこと?さすがに能力無しには、勝てないわよ?」驚いた表情をする。
ルード「能力は、使うぞ!」
ルナ「⁉︎」訳が分からない表情を浮かべる。
ルード「俺は、能力が1つだけじゃないんだ!」少し笑みを浮かべていう。
ルナ「⁉︎えっ?1つ持つだけでもレアなのに⁈13年前は、1つだったよね?」驚愕の事実を知って驚く。ルナは、ルードの能力が1つだけと思っていたのだ!
ルード「ああ。修行時代に開眼した。まぁ〜見てろ!」
ルードが上着を脱ぎ、ルナに渡す。ルードがフゥ〜と息を吐きだす。次の瞬間、ルードの体に異変がおきる。体に血管が浮き上がる。そして、車椅子から立ち上がる。
ルナ「⁉︎立てるの?体は、大丈夫?」心配そうな顔をする。
ルード「ああ。この状態なら、歩けるし、走れる。この能力は、身体強化だ!ランクは、Cだがなかなかの能力だぞ。今から見したる!」そう言うと飛び上がり、そのまま闘技場に着地する。
周りの人がが驚く。何故なら、20メートル先に助走なしでジャンプしたからだ。
ルード「おい!準備出来たぞ!いつでもかかってこい。」ホルン副団長に向かって手招きしていう。
ホルン副団長「⁉︎木剣は?」ルードが手ぶらだったので確認する。
ルード「お前みたいな雑魚に要らん!素手で十分だ!ハンデで足蹴りも使わない!」さらに挑発して、手招きする。
ホルン副団長「貴様〜!なめやがって〜!」ルードに向かって斬りにかかる。ホルン副団長の木剣がルードに当たる。
ルード「やっぱりこんなもんか!予想どうりの力量だな。」何ごとも無かったように受ける。
ホルン副団長「⁉︎」びくともしないルードに臆し、後ずさりする。
ルード「もう攻撃していいか?」そう言うと次には、ルードが目の前から消え、ホルン副団長の斜め横にいた。そしてホルン副団長の左脇腹に拳が入り、ホルン副団長が吹き飛ぶ。
ホルン副団長「ぐっ!」ホルン副団長が苦し表情をする。ルードは、ホルン副団長が倒れているところにすぐに移動して、ホルン副団長に馬乗りする。そして、ホルン副団長の顔を右・左・右と交互に殴る。ホルン副団長が意識を失うと拳を止める。周りにいたものは、そうぜんとなりどんどんと顔が青くなっていった。
ルードは、闘技場の中央に戻り、能力をとめる。
ルード「フゥ〜。やっぱり今の体だと身体強化は、こんなもんか!まだまだだなぁ。」ルードは、自分の体に不満で困ったなあ〜と顔を顰める。
ホルン副団長「くっ!」ビッとして、ゆっくり起きる。
ルード「よ!起きたか?続けるか?」片手を上げ、よっ!っと言い戦闘の意志を確認する。
ホルン副団長「いゃ。いいです。殴る時も手加減していたんでしょ?」敗北を認める。
ルード「けっ!つまらん!根性ねぇな!」少し残念そうな顔をする。
ルード「もうちょっと骨のあるやつと期待していたんだが、期待ハズレだった!」
ホルン副団長「ぐっ、」悔しそにする。
ルード「な?お前さ〜あまいぞ!俺は、戦闘をやめたけど、実戦だったら死んでたぞ!簡単な挑発に乗るしよ。教科書みていな剣術しやがって、あんなの下位の雑魚でも避けられぞ!お前は、女だし綺麗だから強姦されるだろよ。何で必死にならない?強姦されてもいいのか?」沈黙が流れる。ルードは、続けて喋る。
ルード「なぁ?何で騎士団やっているの?」頭をポリポリかきながら聞く。
ホルン副団長「えっ?」予期していなかった言葉に驚いた表情をする。
ルード「うん?ないの?」
ホルン副団長「あっ!すまない。えーと市民を守る為だ」
ルード「ふ〜ん!で?お前、守れてんの?」
ホルン副団長「えっ⁈いや?どうだろう?出来てないだろうなあ〜。」悔しそにする。
ルード「お前さ〜。このままでいいの?はっきり言って、お前弱いぞ!」
ホルン副団長「・・・」
ルード「お前がそのままでいいって言うなら別に俺の知ったことじゃないからいいけど、守ってもらう市民は、どうなんだ?」ホルン副団長は、さらにうつむき地面に雫がつく。
ルード「はぁ〜。悔しいのか?じゃ〜強くなれよ!」檄を飛ばして、ルードは、もう一度能力を使い車椅子の方まで歩く。ルナから首輪と上着を受けとり、車椅子に乗る。ルナに一言だけ告げる。「後で話しがある。!部屋にこい!」そして訓練場を出て行く。