第10話
女子寮の玄関に入る。何かお花の様な良い匂いがしてくるので、ルードは、何とも言えない不安感がでてくる。
ルナ「さっさ〜こっちよ!」嬉しいのか?何か知らないが、スキップまでしやがる始末だ。
ルード「ああ。」もう若干ルナの対応に疲れたのか?どうでもよくなる。
ルナ「ジャジャーン!ここよ。」一階の一番奥の部屋だった。良く見ると札が付いていた。【剣姫様の部屋】と書かれていた。
ルード「剣姫?」何だこれ?と言う表情をする。
ルナ「あ〜!ちょっと私にあだ名?ニックネーム?二つ名?みたいなのが勝手に付いて・・・」何かルナ自身も恥ずかしいみたいで、罰の悪そうな顔する。
ルナ「まぁ〜!そんなんは、どうでも良くて、早く入りましょう。」っと言ってドアノブに手を掛けてあける。
ルード「・・・・んっ?何だこれ?泥棒でも入ったのか?」ルードが見た先には、靴散らばっており、廊下に脱ぎ散らかし服が点々としている。
ルナ「キャッー!ちょっと見ないで!五分ちょうだい!あと泥棒でも何でもないの〜!」(キャッー!忘れてた!部屋片付けてなかった。やばいダメ女とおもわれちゃう!)と言って、慌てて部屋に入り、扉を閉めらる。閉めると同時にガザゴソ音がなる。
待つこと約五分はぁはぁ息をしながら、ルナが出てきた。
ルナ「はぁ〜はぁ。さっ気を取り直して、さぁどうぞ〜。」どうぞ〜っと言ってドアを開ける。
ルード「あっあ!(こいつ〜今のなかったことにしようとしてる。恥っ!ダサっ!)」呆れ顔で言う。
ルナ「さぁ〜どう?初めて見るルナちゃんの部屋は、?」
ルード「ああ。いいんじゃないの?」(やっぱりなかったことにしやがった。)
ルナ「ええ!そうでしょう。さっ入って!奥に〜」入ると玄関で靴箱があり、廊下があった3つ扉がトイレと風呂だと言われた。奥の扉を開けるとまぁまぁの広さの部屋であった。ルナ曰く、団長なのである程、考慮されているとのこと。大きめのベッドが1つと三人掛けのソファーがあった。
ルナ「さぁ〜ベッドに座って!」照れながら言った。
ルード「はあ?何でベッド何だよ!普通ソファーだろ?」本当に疲れる。
ルナ「ルードだったら、ベッドいいよ!」モジモジさせながら言う。
ルード「このやろう〜!ぶち殺すぞ!」青筋を立てて怒る。
ルナ「あわわわ〜!ごめんなさい。今、お茶を用意するからソファーで待ってて!」逃げるように部屋から出て行く。お茶は、寮の食堂に取りに行ったみたいだ。
ルード「はぁ〜!何かどっと疲れた。」
ルードがソファーに腰を落ち着かした。
座ったら〜お尻に違和感を感じる。手で探ってみる。ピンクの布地が出てきた。広げて見る。
ルード「クソッ!ブラジャーじゃないか!あのくそアマ〜!」そうこうしていると、ドアが開く。
ルナ「ルード⁉︎欲しいの?匂い嗅ぐ?」頬を赤らく染めて立ている。
ルード「こんなもんいるか〜!ちゃんと片付けやがれ〜!」っと言って、ルナの顔面目掛けて投げる。
ルナ「本当は、顔に被りたいくせに〜!ルードは、ムッツリさんだからなぁ〜!しょうがない!私がいない時にコッソリ被っていいよ!」ウィンクして言う。
ルード「おぃ!ちょっと黙ってくれ!マジでお願いします。疲れました。」
ルナ「ええっ!ルードが、敬語!私・・
って、ウザい女?ね?ね?」ねって言いながら、涙目で近寄る。
ルード「え?泣くなよ〜!ああ〜オメェ〜いい女だよ。」(本当に面倒くせぇ〜!)
ルナ「本当に⁉︎いい女!嬉しい!」直ぐにけろっとする。
ルード「(はあ〜)」っと心中で深いため息を吐くのであった。