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第1話
街のはずれにある家がある。
家があったが正しい。現在、その家は、燃えていた。その燃えている家の前に一人の少年が泣きながら見ていた。
少年には、家族がいた。
両親と妹だ。仲が良く、裕福な家庭環境だった為、幸せな家庭だった。
だが、人生は、簡単じゃなかった。
幸せな日々は、続かない。
その日、たった1日で壊れてしまった。
真っ白な世界から黒い世界へとおちて・・・おちて・・・もう何も見えない。何聞こえない。心が壊れていった。
少年は、ブツブツ言葉を言い始める。
「殺してやる・・殺してやる・・・殺して・・」
そして、立ち上がり暗い森の方に歩いて行った。
それから、3年の月日が流れて、ある事件が起きた。王都の王室で王と見られる死体が発見された。しかも、見るも無残な状況だった。4股は、切断されており、陰部が刈り取られていた。体には、何箇所も刺し傷切り傷があり、首から上がない状態でベッド上によこたわっていた。
そのベッドの横には、苦しみぬいた王の頭を抱いて、疲れから開放された表情で青年が寝ていた。