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百鬼夜行、朝まで。  作者: 桜木想香
1/2

プロローグ

なんて真っ暗なんだろう。

真っ暗で、狭くて、窮屈で、息苦しい。

私は、手足をバタバタと動かし、必死になって足掻いた。


世界有数の眠らない都市、東京。

煌々ときらめき続けるネオン、24時間営業し続けるチェーン店。幹線道路を流れる車は光の筋をつくり、宇宙衛星が捉えた夜の地球には、はっきりと日本列島の輪郭が映しだされ、東京を中心とした首都圏と呼ばれる地域は、真っ白に輝きを放っている。そのどこが真っ暗なのか、疑問を抱く人も少なくないだろう。


でも、確かに真っ暗なのだ。

私の目はいい方だけれど、東京では数えるほどしかそのか弱い光を捕まえることができない。本当なら、この空一面に星の数ほどの星が瞬き、大昔の人が天に流れる川と名をつけた銀河の片鱗が大きく横たわっているはずなのに。


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