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カルテット狂想曲  作者: 本庄梓
恋の駆引きと臆病な気持ち
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しかも指命されて怒られた

これで私が見守られてるって誰が思うのよ?

紅葉のバカ…


しかも結局の所、何で奏が家庭教師を辞めたのか解らないし…やっぱりただの八つ当たり?



いつまでも廊下に居るわけにも行かなくて部屋に戻って携帯を見ると奏から着信が来てた…


「嘘でしょ…」


しかも何件が連絡くれてたのに…丁度紅葉と喧嘩してて出られなかった

それに、奏だけじゃなくて蒼太からも1回来てた…


『ちゃんと振ってあげなさい』


琴音の言葉を思い出すけど…やっぱり振るにしても会わないと駄目だよね?



「……」


思わず口元に手を当ててしまう

出来れば2人で会いたくないんだよなぁ…


未遂と言え…自分で思うのもナルシストっぽいけど蒼太は私が好きなんだ…


この前みたいな力で抱き締められたらどうしようもない



奏と話したい…けど怖い気持ちが…

でも今日の事は謝りたいし…家庭教師の件も聞きたいし…


「うわっ…来た!」


携帯画面とお見合いの様に見つめ有ってると着信が鳴る


画面に表示されてる文字は『奏』


安心と緊張が酷いけどここで出ないなんて選択肢は無いくらい女子力無くても解る


『…もしもし?奏?』


何故か小声になってしまう


紅葉の件も有るから鳴るべくドアから離れて窓際に移動する


『良かった…ちゃんと出てくれた今、家?』


いきなり帰った私だから怒られるかも…と思ってたのに奏の声は凄く安堵してる


『奏……ごめん、いきなり……』


『帰っちゃった事?それは吃驚したけど、俺が悪かったから』


『…………』


『それより一番は楓ちゃんの安否だったんたから…何にもなかった?それを一番心配してた』



駄目だな、私


言いたい事言って…走って逃げて…


直ぐ琴音に甘えて


『ごめん、心配してくれて有り難う、ちゃんと帰って来たよ……電話出なくてごめん』


少し遅くなったけど…


『今、出てくれたから良い…何度も言うけど俺が悪い……昼間の話……ちゃんと話したいんだ……楓ちゃんさえ良かったらちゃんと会って話したい…』


『奏………』


悪いのは私の方なのに


『話したいんだけど、1つ確認させて欲しいんだ』


『確認?』


何を言われるかドキドキしてる私にさっとは違った声で奏が少し声が緊張してる様に感じた


『……兄貴と付き合ってないって……あれは本当?』


さっきよりも声が小さい奏


若干怯えてる様な……私みたいに声を小さくしなくて良い筈なのに


『うん、本当だよ』


嘘じゃない、これは誤解して欲しくない事


特に奏には。


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