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カルテット狂想曲  作者: 本庄梓
私の好きな人は彼女持ち
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「うん、勉強を教えるのは構わないけど、家でやりたいんだって」


「家で…って何よ?」


「え……いや、何の話かなぁ……って」


紅葉の言葉に文句を言おうと思ってた言葉を呑み込んだ


家で?


家庭教師を家でやるって……奏が家に?


「ねぇ、ママ良いでしょ?紅葉の部屋で」


「はぁ!?何言ってんの!?」


奏が家に来るのなんてもう1年……いや、それ以上来てない


それが家に来るって聞いて少し舞い上がった…が直ぐに現実を突き付けられ思わず叫んでしまった


「楓、静かにしなさい…」


「でも……」


「ね、ママ良いよね?」


「まぁ、奏君は信用してるし、紅葉は小学生だしね、こっち がお願いしてるんだし、こっちで教えて貰うのは当たり前だ けど……」


「駄目だよ!」


「楓」


やだ……このままじゃ紅葉の部屋で奏と2人っきりになっちゃう


紅葉の気持ちは知らないけど…多分紅葉は奏が好きだ


いくら行動力があるって言っても押しが強すぎる!


塾に行けば他校の生徒とか、格好いい講師とか居るかも知れ ないのに…奏が良いって言ってるんだから ……決め付けは良くないけど多分そうだ


「小学生って言っても…最近の小学生は成長が早いと言う か……いくら幼馴染みでもやっぱり客間かリビングが良い と……」


最近と言うか……紅葉し小学生だけど発育良いし…積極的だ し!


なんか凄く睨まれてる気がするけどシカト!!


とにかくっ!絶対に2人っきりなんて嫌だ……


「そうねぇ……まぁ、お父さんに聞いてからにしましょ」


「ママっ!」


「大丈夫よ、お父さんは紅葉に甘いから…多分許してくれる わよ……でも、逆に大事な娘だから許さないかも」


「えぇ~」


お父さん……ならきっと却下してくれる


大事な娘だもんね……紅葉は。


「…………」


そう考えると少し胸が痛いけど今は喜ばないと…


「ちょっと、お姉ちゃん邪魔しないでくれる!?」


「…………」


肩を強く叩かれたのは気のせい……


「ある意味パパの方が厄介なんだからさ~空気読んでよ」


では無かった。


いつの間にかリビングには2人っきり


紅葉はいつもの場所に足を組んで座ってるけど、明らかに不 機嫌


本当に二重人格!!


親や親戚の前だとイイコを演じてるけど、これが本当の紅葉


何故だか私には本性を見せる… それは姉妹として嬉しいのかどうか。


「空気って…私は当たり前の事を言っただけでしょ?」

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