思考少女は床の上 “性”
今日は“性”について。過激かもしれないが女が女を好きになって何が悪い。男が男を愛して何が悪い。人が木と結婚式を挙げて何が悪い。愛するものを愛す。それは至極当たり前のことじゃないのか。そりゃ、子孫を残すと言う意味ではヘテロが当たり前なのかもしれない。しかし、思考を持つ難解な人間の前ではそんな当たり前なんて意味がないように思える。
私には彼氏がいる。だからといって私はヘテロというわけではないと思う。私は全性愛だと思う。今回はたまたま男の人を愛しているのだ。ならヘテロじゃないかって人は言うだろうな。でもあの人格好いいとか、あの人素敵っていうのは誰もが感じるはずだと思ってる。私はその感覚が相手によって変わるわけではないのだ。つまり、相手の性別関係なしに感じるのだ。たぶん常人はストッパーがかかるところなんだろうな。
全性愛、意味をしっかりと理解しきれてるわけではない。ただすべての性(二つの性だけでない)を対象とするということだと認識している。考えるにこれは、誰からも否定されたくないという私の心の表れなのかもしれない。そうでないのかもしれない。ただ全性愛の私を私は嫌いだ。異端であることが嫌で仕方ない。そして今の彼氏にも、これから先できるかもしれない恋人にも申し訳ない。私はこのことを打ち明けられる日は来るのだろうか。世の中には様々な性がある。私の性も許されるのではないだろうか。しかし、私にはまだまだ考えるべき自分の性がある。考えなければ。納得するために。肯定するために。
でももう寝よう。今日はここまでだ。連続で思考だなんて私には贅沢すぎる。
窓の外の駐車場でヘッドライトが光る。まだ世の中では誰かが起きている。私は眠る。