第四話
ぐはっ!
差がどんどんひらいてく...
やばい...
二人はゆっくりと城の中をみて回る。
周りに誰もいないことを確認してからシグルドは『消失門』をといた。
「これからどうするよ。このまま門番になるか?それとも村に帰るか?」
「前者はともかく、後者はないね。村にかえったら村長に殺されるよ」
「たしかにそうだな」
しばらく歩くと一人の騎士とあった。
「ん?貴様らは誰だ?」
「そうだな.....、気分転換?」
「斬る!」
そういうと騎士は剣にてをかけた。
「シグルド!すみません。僕たちは山奥の村から来ました。先ほど騎士長のエグバードさんに会いました。それで今は見学しているんです」
急いで訂正するロイ。
「あ、そうでしたか。私の名前はレイナ。門番をしています」
「あれ?女?騎士って男しかなれないんじゃなかったか?」
「たしかに、どうなんですか?」
「そ、それは...。また今度お話しします」
急に口ごもるレイナ。
それに対してシグルドは、
「ま、いいけどな。あ、そうだ。案内してくんない?全く場所が分からなくてね。」
「そうですね、お願いできますか?」
「は、はい!了解しました!あれ?でも私の時は騎士長の側近の騎士様が案内してくれたんですが.....どうされたんですか?」
レイナはふと思い質問をする。
「あー、あれね。なんか嫌だったから撒いた」
「え!?騎士様を撒いた!?...ありえない...。一体どうしたんですか!?」
詰め寄るレイナ。シグルドは慌てて、
「近い近い!とりあえず落ちつけ!」
シグルドに言われレイナの顔は真っ赤になる。
「すみません...。取り乱してしまいました...。」
「全く、気を付けろよな」
「シグルドは言葉使いを気を付けなよ。レイナさんその件に関してはまた今度ということで...」
「は、はい。では、行きましょうか」
そして、レイナは二人を連れて歩き始めた。
「そういやお前門番だっていってたな。てことは、お前もエグバードに認められたんだな」
「騎士長様を呼び捨てにするのは流石に...。私の場合読心術がつかえるんです。剣術はからっきしでこれだけが取り柄なんです。なのにあなたたちの心は全く読み取れない...。あれ?お前もって、あなたたちも!?」
驚いた様子のレイナ。
「そうですよ。でも、レイナさんはすごいですね。読心術がつかえるなんて。僕たちは剣術しかないんですよ」
「いやいや!あなたたちの方がすごいですよ!新人で剣術でもんになるなんて!前例がないことですよ!」
「たしかにあのオッサンそう言ってたな」
「シグルド、いい加減にしなよ」
「あ、ここが食堂ですよ。ここの御飯はすっごくおいしいんです!」
「お、今食えないの?」
「時間が決まっていて今は食べれません」
「ちぇー」
「あ、でもまもなく夕刻なので夕刻になれば食べれますよ」
「おっ、んじゃ待つか」
食堂に入ろうとしたシグルドにロイが、
「シグルド、エグバードさんに言わないといけないんだよ?」
「あー、忘れてた。レイナ、訓練場まで案内頼むわ」
「はい!こちらです」
そして三人はまた歩き始めた。