第二話
くっ、滝峰 つづりに負けそうや...
まだまだこれからや!
負けられない戦いがここにある.....
二人が王城へと向かうといろんな騎士の噂を耳にした。
商品の強奪、無線飲食、暴れるなどの迷惑行為。
しかしそういった問題も騎士が解決している。
「あーあ、こんな噂耳にしたら騎士なんてなりたくなくなってきたな」
「君は元からなりたくなんかないだろ」
ロイに冷静に突っ込まれるシグルド。
「しっかしまあ、ーー」
そびえ立つ城を見上げるシグルド。
「でけぇ城だこと」
「たしかにね。この規模は世界最大級らしいよ」
そして城門へと歩きだす二人。
「止まれ!!貴様ら何者だ!!」
門番に呼び止められる二人。
「僕たちは山奥の村から来ました。聞いてませんか?
」
「おぉ!お前らがか!話は聞いている!通れ!」
(終始うるせぇな、このオッサン)
シグルドは耳を押さえながら歩く。
そしてふと立ち止まり、振り返り
「なぁ、オッサン。俺たちが嘘をついてる可能性は考えなかったのか?」
「ふん!わしくらいになれば嘘をついてるかどうかぐらいわかる!......お前達の実力もわかる。わしなんか相手にされないこともな!」
「そんなことないぜ、オッサン。少なくとも町にいたチンピラ騎士の数十倍は強いだろ?なぁ、ロイ」
シグルドの問いにロイは
「そうですね、あんなやつらよりは確実に強いと思いますよ。あとシグルド。目上の相手には言葉使いに気を付けないといけないよ」
「へいへい。」
「はっはっは!気にするな!また来いよ!」
「おうよ、またな。オッサン」
二人は門番と別れた。
そしていよいよ入城とシグルドがワクワクしていると
「お前らの実力、試させてもらう!」
二人は百を越えるであろう騎士に囲まれていた。
「はぁ、いきなりですか」
「仕方ない、さっさと終わらせるよ」
二人は腰にさしていた刀を抜いた。
「おーし、やりますか」
「シグルド、油断禁物だよ」
「わかってるよ」
そしてロイは静かに刀を構え
「『炎の精霊の剣』」
ロイの刀は炎に包まれた。そして騎士へと突っ込む。
「な、なんだ、こいつの剣!?燃えてるぞ!」
「構うことか!行くぞ!」
そして騎士の剣と、ロイの刀が交わーーることなくろロイはその勢いのまま相手を斬り捨てる。
「さっすが、ロイくん。やるね~」
傍観者を気どっているシグルドに弓矢が放たれる。
回避など不可能、に思える攻撃。
シグルドはその弓矢を、打ち返した。
「はぁ!?」
思わず声がでる弓騎士。そして倍速で飛んでくる弓矢。
「ぐっ!!」
相手は避けれなかった。
「んじゃ、俺もやりますかね」
六人ほどが一斉に襲いかかる。
シグルドはそれを全て受け流し、味方同士を斬るように仕向ける。
「やっはこれが効率いいなー、でも疲れるな」
刀を鞘に戻しシグルドは
「ロイくーん!めんどくさいからもう終わらせてー」
「はぁ、君ってやつは。『爆炎...』」
「そこまでっ!」
騎士長らしき男の声でロイの動きは止まった。