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風夜、魔法検査をする

「なるほど、異世界から来たのか。それを証明するものはあるかの?」

「ああ、あるぞ」

そう言って、懐の中からライターを出した。



「ほう、これが!確かに見たこと無い物じゃ。しかし.....どうやって使うんじゃ?」

使い方がわからず試行錯誤しながらも使用しようとするが、観念して風夜に尋ねた。



なのでジルノに使い方を教えたら、目をさらに輝かせて火を灯しては消してを繰り返しし続ける。



「おい、そろそろ返せ。勿体ないだろ」

「そ、そうじゃな。すまぬ。見たことない物だったから、ついはしゃいでしてしまったわい」

「そんなに珍しいのか?俺の世界では当たり前な物なのだが」

「うむ。ワシは見たことがないの。代わりに魔石や魔法を使って火を灯すのじゃ」

まあワシは魔法は使えんのじゃがの、とジルノはポケットから魔石を取り出して風夜に見せる。



その石は赤色をしており、しかも透き通って見えるほどの透明度がある。

ジルノ曰わく、透明度が高いほど多くの魔力が入り、耐久性も高いという。ならばジルノの持つ魔石は相当高いものだろう。



「魔法という言葉が出たが、この世界には魔法があるのか?」

「あるぞ。皆使えるわけじゃなく、使える者はそんなに多くは無いがの。その中から更に上位の魔法使いとなると、確実に国で雇われることが殆どじゃ」

魔法があることは異世界に来る際に教えられていたが、確認の為に尋ねる。



風夜にとってこの世界は、未知の存在がたくたんあると考えている。その中で、魔法は興味を持ったことの一つである。



「なるほどな。.....ところで俺は魔法を使えるのか?」

「.....わからぬ。じゃが、調べればわかるかもしれんの」

「調べられるのか?!」

調べれば、わかるかもしれないと思うと、自然と手に力が入る。興味のあることには積極的になるのは



「まあの。調べてみるか?」

そう言って棚の奥から、一つの透明な石板を持って来た。老人なのに重たそうなものを軽々と運べるのは何故だろう。机に置いたときに、ドンという音からどれくらい重いのかが大体想像できる。



「この板はな、魔法発見君といい、触っただけで魔力量と何の魔法を使えるのかがわかるという優れものじゃ!」

「.....」

「.......何か反応してくれんかの?」

「.....いや、あまりにも名前のセンスがなさ過ぎて反応しようがないんだが」

「一応言っておくが、ワシが名付けたのではないからの!どこかの誰かが作って付けたんじゃ!」

流石に名付け者と思われたくないのか、死に弁解するジルノ。しばらくして弁解が終わると、ついに魔法検査が行われた。



検査は、手を石板の上に置き、光るかどうか、またその色で判断するという。光らなければ素質無しとなる。


風夜は早くなる鼓動を抑えながら、ジルノの支持に従い、ゆっくりと手を石板に置いた。

前回に続いて風夜とジルノの会話でした。

風夜は面倒くさがりやだけど興味があることには行動を惜しまない性格です。だから魔法検査には積極的でしたね。



次回は、魔法検査の結果が明らかに。次回もお楽しみに~!

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