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堕ちた勇者と、囚われし姫君

 レメトゲンの頂上にあるテラスの縁には、落下防止用の魔導式が彫り込まれている。


 雲を抜けた後、ついに塔が見きれていた。

 体を湿らせる雲を抜けたというのに、ヴォルグにはもはや周りを見渡す余裕もない。頂上に近づく度に体から大切な何かが抜けていく感覚。

 ふと、紋様に指をかけた勇者の体が、まるで見えない手に持ち上げられたかのように浮かび上がる。

 耳元をよぎる、強風の音。

 外壁にしがみついて抵抗する力もなかった。

 今までの苦労はなんだったのかと思うくらいの勢いで上空に跳ね飛ばされ、縦に半回転。

 足が上で頭が下――天地が逆さまになった視界の中、ヴォルグはそれを見た。



 どこまでも続くような、まっ平らな雲の平原。

 雲の向こうから顔をのぞかせる、眩しい人界の太陽。



「あ…………」


 もう駄目だった。破滅の音が体の中からこみ上げてくる。


「あーはっはっはっはっはっはっはっはっ!はっはっはっはっはっはっ!はーはっはっはっはっはっ!」


 こんな風景を見たのは人生で初めてなら、ここまで口を開けて笑ったのも人生で初めてだった。


 ――なんて景色だ!なんて事を考えるんだ!


 タガが外れ、狂ったかのように笑い続けながらヴォルグは宙を舞う。世の中にこれほど痛快な気分があっていいのだろうか、これほど気持ちのいい事があるのだろうか。風に巻かれた木の葉のように、手足が見事な大の文字を作りながら落下するのも気にならない。


 木の板で机を叩くような音と共に背中から突き抜けた衝撃が、笑い声を吹き飛ばす。

 仰向けのまま、曇り一つない大理石の上に叩き付けられた。


「あー……」


 力の抜けたうめき声を上げる。動かない。

 痛くない、寒くもない。まるで自分の体ではないように体の感覚がない。気分だけがやたらと晴れやかで。雲も闇素も何もない、視界一面に広がる360度の青い空。ふと、視界の端に過る影。目玉だけを動かすと∨の字を描いた鳥の編隊が塔の上を過っていた。こんな所にまで人界の鳥はやってきている――魔界の根性ない魔族魔物達に見せたい気分だった。

 雲の上の世界は、どこまでも美しかった。

 ふと、寂しくなった。

 何かを探すように首だけを動かして頭上の方向に視線を動かす。


 神殿のようなテラスの中央に、せり上がってきたような出入口があった。

 その前に紋章を掘り込んだ大剣を地面に突き立てて、静かに佇むリビングアーマーの姿が見える。


「……ああ、そうだったね」


 ヴォルグは呟く。

 何時までもこうしていたいが、何時までもこうしている訳にはいかない。まっすぐに伸びない肘で体を持ち上げて四つん這い。

 荒い息を吐きながらゆっくりと起き上がる勇者を滅びの鎧は見守っていた。まるで生まれたての子鹿のようにブルブルと震えながらも、ヴォルグはテラスの上に立ち上がる。


 四年前。紋章の剣を突きつけられた主の父親を前に、ランスロットは動きを止めた。

 今、全てを糧とし、力に変えた騎士が一切の束縛もなく勇者の前に立ちふさがっている。


 寒い。なのに震えすらしない。

 紋章の剣もない。鎧もない。双龍紋は真っ白け。魔導式を展開するのはおろかオイルが切れたランプほどの小さな火も出ないし、冷たい風の一つも起こせない。仲間など一人もいない。エルフとは縁を切った。彼女以外では唯一の理解者も地上に置いてきた。体力も魔力も魔道具も気合も根性もネタ切れだ。


 それでも今、勇者は、お姫様を守る騎士を乗り越えなければならなかった。



 ヴォルグは、ひざまずくように体を沈めた。

 左右に大きく広げた両手で上半身を支え、額をゆっくりと地面に押し付ける。


       ※


 姫君の騎士が動いた。

 主のためにある大剣を鞘に納め、テラスの出入口から横に退く。



 勇者は、土下座した姿勢のまま動かなかった。


       ※


「お嬢様、いらっしゃいました」


 あの時と同じだった。


 部屋のドアの前で畏まる執事姿のアルケニー(蜘蛛女)の声を聞いて、まどろんでいたベリル=メル=タッカートは立ち上がった。誰が、とも聞き返さない。地上10000メートルの上で待ち合わせるような相手なんて、世界中で一人しかいなかった。

 落ち着いたような歩みはやがて早歩きになり、果てにはドレスの裾を持ち上げた全力疾走に変わる、自動ドアが十万年かかって開くのを待ちきれずに両手で押し開き、白い息を吐きながらテラスに出る。



 ヴォルグがいた。



 神殿のようなテラスの中、柱を背に力なく手足を投げ出した姿。瞼を閉じた顔には生気の欠片もなく、胸のわずかな起伏がなければ十中八九事切れている。駆け寄って頬を撫でても反応がなく、恐ろしく温度がなかった、これが本当に生きている人間の体温なのだろうか。

 ベリルは恐る恐るとその名を口にする。


「ヴォルグ」


 果たして反応はあった。


「やあ、久しぶり」


 聞き間違えようのない声に目をゆっくりと押し開いた青年は、そこに望んだ少女の姿を認めて笑みを浮かべた。そこだけに命の炎が灯っているかのように、表情以外は全く動かなかった。

 何時もどこか飄々としたこの勇者が浮かべる、どこか人を小馬鹿にした、余裕ありげな笑みではない。ベリルに時たま見せたような、慈しむような微笑みでもない。

 ベリルでさえ初めてみる。愛しい少女を視界に納め、心底嬉しそうな、活発そうな笑み。

 ヴォルグ=ブラウンという勇者に潜んでいた、芯とでも言うべき一人の人間の笑み。


 それでわかった。



 勇者はすり切れてしまったのだ。



 目立った外傷がないのがむしろ恐ろしい。全身に霜が降りているのはどこから来たのか一目瞭然だった。肌の上に走るチョークで書いたような白い線はなんだろう。


「来たよ」

「うん」

「積もる話もあるだろうけど、生憎とあまり時間もなさそうだから本題に入るよ」


 どういう意味かをベリルが理解する前に――初めてヴォルグの手が動いた。ボロボロのズボンは軽く力を入れるだけで絹のような音を立てる。その下にも、やはり肌に描かれた白い線。


 ベリルは嫌な予感を覚えた。


 勇者とは魔法を使う人族だ、魔法とは魔力で現象を作り出す技術であり。魔力の色は黒であるはずだ。地球では聖なる色であるはずの白をまとい、笑みを浮かべるヴォルグは聖人のようだったが、今のベリルには不吉の象徴にしか見えなかった。


「これを……」


 丸腰の勇者がズボンにぬいつけていたのは、城下町で当たり前のように売っている魔導レコーダーのカートリッジと、勇者に代々伝わる双龍紋だった。白くない灰色であるそれを、ベリル少し安心した心持ちで眺める。

 次の言葉で、再び不安が首をもたげる。


「持っていくといい、この中には僕が調べうる限りの、勇者の記録が入っている。生憎とエルフの作った双龍紋のレシピはわからないけど、今の君ならなんとかなるだろう」


 ヴォルグの手のひらに載せられたそれらをベリルは受け取ろうとしなかった。双龍紋とは勇者の魔力の源であり、象徴だ。



 これでは、まるで遺言のようではないか。



 仕方なさそうに微笑んだ勇者が上着に指を引っ掛ける。ビショビショのトイレットペーパーのように音すらなかった。引き裂かれた布地の下には鍛え抜かれた胸板が見える。心臓に当たる位置の上に、手のひらサイズの、真っ白な双龍紋が埋め込まれていた。双龍紋を中心に白い線が縦横無尽に走っている。

 場違いにもベリルが連想したのは、地球でのアメコミに登場するヒーローが胸に嵌め込んだエネルギーストーンだった。エネルギーストーンはヒーローの体を維持しており、誰かに抜き取られれば命を失うのだ。



 ベリルは、全てを理解した。


 胸が張り裂けそうになった。



「ばか……」


 温度を失ったヴォルグの胸に額を付ける。悲鳴そのものの掠れ声をあげた。


「ばかぁぁぁ…………」


 ふと、おとがいを指で持ち上げられた――キスをされるかもしれないと思ったが、代わりに投げかけられたのは全てを込められた言葉だった。


「ごめん」

「……どうしてそこまで」


 彼を追い込んだのは誰だ。人族か。魔族か。エルフか。勇者の一族か。

 それとも魔王・ベリル=メル=タッカートか。


「違うよ」


 罪悪感に挟み込まれそうなベリルの心を、ヴォルグの言葉がほぐそうとする。

 念入りに、言葉が染みこむのを待って、もう一回。


「違うんだ」


 持ち上がった手が、ベリルの手を取る。カートリッジと、父親に殺された勇者の弟が残した灰色の双龍紋を押し付けた。


 白い双龍紋。尽きた魔力。


 ベリルは灰色の双龍紋を見つめ、握りしめる、顔を上げると同時に腕を掴まれた。痛くともなんともないのに、まるで溶接されたかのようにビクとも動かない。


「駄目だよ」

「何故そこまでして……」

「力が欲しかったんじゃない」


 次の一言は、新しい悲しみをもたらすものだった。


「魔族のような寿命が欲しかったんだ」


 勇者の傍にエルフがいた意味。


「エルフ達に言われたよ、失敗だとね――生きられるのはせいぜいあと一年くらい。あいつらの調整がなければ数ヶ月と生きていられない。それに――さっきからずっと聞こえるんだ、体の崩れる音が」


 エルフと縁を切ろうが切るまいが、すぐ目前に迫った命という蝋燭の短さ。

 青年の肉体が崩壊しているのはベリルの目にもわかった――白い双龍紋が、風に煽られて粉を吹いているのだ。


「もうどうしようもなかったからね、だから――」


 最後に、一目でも会いに来た。

 2000メートルの外壁を登り、レメゲトンの頂上に来て。

 それはベリルに何かを求めるためではないだろう。

 逆だった。ヴォルグは、ベリルに託しに来たのだ。


 見る内に白い双龍紋から尻尾を食い合う二匹の竜が消えて行く。新しい双龍紋を胸に押し付けようとしたベリルを、ヴォルグは頑として両手で押しとどめた。


「一度付けた双龍紋は、二度と外せない。今それを使っても命がほんの少しだけ伸びて、結局は無くなるだけだ」

「嫌!」

「これが最善なんだよ」

「嫌!」

「……ワガママを言わないでくれ」

「嫌……!」


 髪を振り回してベリルは叫ぶ。まるで聞き分けのない子供をあやすように、ヴォルグが呟いても頑なに聞こうとしない。

 理屈ではわかる。

 ヴォルグに取り付けるのを止めて灰色の双竜紋を分析すれば、魔力の蓄積技術に途方もない進歩が訪れるだろ。


 しかし例えば周囲が勇者なんてほっといて、自分の幸せを追求するべきだと語っても、ベリルが世界を変えようとしているように。


 例えば丁重に扱って人界観光ツアーに連れて行けばいいはずのベリルに、勇者が思わず触れてしまったように。



 そんなもので割り切れれば、苦労はしないのだ。



 そうしている内に砂時計のように双龍紋は上半分がなくなって行く。もはや噛られていない方が多いクッキーみたいになったそれは、ヴォルグの命の残量だ。


「綺麗だね」


 え? とベリルは顔を上げる。


「ああ、綺麗だ」


 ヴォルグはベリルの背後を見つめていた――いや、銀色の少女も含めて、雲一つない空を見ていた。


「世界はなんて綺麗なんだろう」


 その呟きに金縛りになったかのように、目が離せない。少女に触れていたヴォルグの両手が、力なく落ちた。


「なのに――世界よりも君の方が綺麗だ」

「…………」

「いい事なんて一つもない、ろくでもない、馬鹿ばっかりの世界だけど、君がこの世界にいると思うだけで、僕は幸せだ」

「…………」

「わかってるんだ――僕一人が、兄上のようにエルフにおもねって、楽をしても、世界が滅びる訳じゃない」

「……ヴォルグ?」

「でも駄目だった、気付いてしまったんだ――今でも世界のどこかで多くの誰かが理不尽な目に遭っていて、死んでしまって、その数は日を置くごとに多くなって、世界を変えれば、その数は無くならないけど、それは遥かに少なくできる」

「…………うん」

「何でわからないんだ、って一族やエルフを見て何度も思ったよ。でも他が馬鹿に見える人間は、自分が一番の馬鹿なんだ――そんな状態、どう考えてもまともじゃない。だから思ったよ、狂ってるのは自分なんだって」

「…………そんな事、ない」


 ベリルは、辛うじてその言葉だけを絞り出した。

 それは、誰もが子供の頃に一度は経験する通過儀礼だ。知恵をつける過程で誰もが自分に驕り、周りを馬鹿にして、そしてままならない現実の前に自分が一番の馬鹿だと認め、更に知恵を付けて大人になっていくのだ。

 しかしベリルはヴォルグが狂っているとは思わなかった。子供の頃から正しい理想を抱き、それが正しいと確信しながらも周りに理解されず、自らの正気を疑いながら、ついには摩耗しきった現実という名の地獄。


 最初から、ヴォルグは誰もよりも大人だった――ベリルよりも。


 どんな孤独な人生を歩いてきたのだろう、どれほど心細かったのだろう。

 認められて、どれほど嬉しかったのだろう――それが人生の全てになるくらいに。


 ベリルの中のもう一人が生きた年月よりも短い――まだ二十にもなってない、少年を脱却したばかりの青年が。


 それが一体どんな気分なのか、ベリルにはわかるような気がした。一人の幼女が持つには不相応な、異世界の概念。何かを思いついて口を開けば、周囲が寄ってたかってそれを手に負えないほどの力に変えてしまうという現実。誰にも相談はできなかった、唯一の友人と幼い頃から心を許していた世話役に対してさえも、言い出そうとして舌が接着剤で固まったみたいに動かなかった。


 カチリと、何かと何かの嵌り合う音がした。幼い姫君の中に、もう一人の青年がいる意味。正しすぎる理想に満ち溢れたヴォルグ=ブラウンが、それでもベリル=メル=タッカートのために兄を殺した理由。


 そんな勇者に、そんな魔王の一人娘が出会った理由。


「何度も自問したよ――好きな子に酷い事をして、重い荷物をおっ被せて、最低の野郎になってまで、そんな事をやる価値なんてあったのか」

「……ヴォルグ?」


 不安が、ベリルを食い殺しにかかった。

 微妙に会話になってない、こちらの言葉を投げ返してきてない。

 かつてベリルの事を嫌いだと言った、すり切れた人族の王は、それでも話し続ける。


「でもあの子は、そんな僕に、一人じゃないって」

「ヴォルグ!」

「力のない勇者がいなくても、魔王が、世界をよくしてくれる」


 名前を呼ぶ。返事はない。もはやヴォルグはベリルを見てはいなかった。悠久の時が瞳から溢れている。


「僕なんかがいなくても、あの子が、世界をよくしてくれる」

「ヴォルグ……! 嫌! お願い! 私を見て!」

「魔王がいなくても、皆が皆を幸せにする、そんな世界」

「私一人じゃ駄目なの! あなたじゃないと駄目なの!」

「だったら、僕がいなくても、君がいれば、誰かが、代わりに、君を、幸せにしてくれるだろう」

「現代を丸写しなんてしても、未来なんて(えが)けない! 戦いなんて無くならない! 分からない! 教えて! どうすればいいの!?」

「そう考えなければ、僕は、これ以上、正気では、いられない」

「ヴォルグ……!」


 勇者が死んでいく。

 体なんて問題じゃない、エルフの協力なんて必要ない。既に目に見えないくらいにすり減った双龍紋を取り替えて、稼いだ時間でなんとかすればいい。ベリルには――いや、その周囲にはそれが可能だ。

 問題は精神だ、ベリルにおっ被せたというそれなんて問題にならないくらいの、勇者という重荷がすり減らした青年の心。既に託し終えて、足手まといになるのも拒み抜いた。死に納得してしまった彼の精神をどうやったら生に繋ぎ止められる?

 何も浮かばない。

 会ったらこうしてやろうああしてやろうなんて小賢しい考えなど、全て吹っ飛んでしまっている。


「お願い……生きて」


 言葉に出してから、その虚しさに寒気すら覚えた。

 そこには理由がなかった。

 理由のない願いに、応える者などどこにもいない。


「この目で、見れな


 頭が真っ白になった。


 どうでもよかった。粉だけになった胸板の空洞に、灰色の双龍紋を押しこんだ。


 雲の世界で、風が凪ぐ。

 魔族の出来損ないのような体は、魔力で肉体を望むように変える。

 死んだ勇者は、これ以上何も話そうとはしなかった。

 世界で一番高い所で、世界で一番美しい景色を見て、世界に攫わて行こうとしていた。


 胸が苦しい、切ない。涙が止めどめなく溢れ出てはポロポロと双龍紋の上に落ちて行く。

 たった一つの思い以外、何もない。


「どうして――そんなに、世界より私が大切なのに」


 くしゃくしゃになった顔を両手で抑え、思い浮かんだたった一つの疑問を涙声で絞り出す。



「それでも、私一人の、勇者に、なってはくれないのですか?」



 息が苦しい。嗚咽にしゃくり上げるベリルの耳に、滑りこんでくる小さな呟き。


「参ったなぁ……」


 ベリルの腕を、誰かが掴む気配がした。

 顔を上げると、何も言わない勇者が、力を取り戻した目でこちらを見ている――再会した後、初めて完全に目が合った事にベリルは気付いた。

 魂が抜けていた青年が浮かべるのは、ベリルも初めて見る、困ったような笑み。

 天を仰いで、しょうがなさそうなため息をつく。



「僕の、負けだよ」



 直後、死にかけていた人間とは思えない力の両手で引き寄せられ、何時かやられた時のように強引に唇を奪われる。

 呆然としたのは一瞬だった――勇者の冷たくなった体を力一杯に抱き返す。触れた所から冷気が染み込んでくる、なのに絡み合う舌も唇も腕も胸も太ももも、触れ合った全身が熱くて融け合いそうだった。

 それでよかった――彼から死が遠ざかるのなら。


 世界で最も高い雲の世界。

 魔界と人界の境目。生と死、未来と過去が入り交じるその頂上で。


 勇者と魔王は、永遠に渡る、契約の口付けを交わした。

TSから始まった魔王と勇者の物語は、これにて一つの決着を迎えます

納得の行く結末でしたでしょうか

それともイマイチでしたでしょうか

そのどちらだとしても、少しでも日常の暇つぶしになっていれば幸いです


ご拝読ありがとうございました

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