表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/15

第5話 わたしは警察署の真ん中で叫ぶ

先生を自殺にみせかけて、屋上から突き落としたのは教頭だった。

わたしは、警察にすべてを話すことを決意する。

先生の仇をうってもらうのだ。

 頭の中で何度も言葉が響く。


「先生は自殺じゃない。先生は教頭先生に殺された。犯人は教頭!」


 でも声にはならない。

 ただ唇がかすかに震えるだけ。


 そのとき、ドアをコンコンとノックする音。

 現実に引き戻される。

 母の声がした。

 心配そうで、少し震えていた。


「警察の方が……お話をお聞きしたいって。いらっしゃってるの。大丈夫?」


 大丈夫なわけがなかった。

 でも、口は勝手に動いた。


「……うん、今行く」


 立ち上がると、足が少しふらついた。

 そうだ、警察に真実を話すのだ。先生を殺した教頭を逮捕してもらって、先生の仇をうつのだ。

 そう考えると気が引き締まった。

 スマホをポケットに入れて、ドアを開ける。


 玄関には制服姿の女性警察官が立っていた。

 柔らかい目をしていたが、その奥には探るような光があった。

 両親とパトカーに乗る。

 青いランプが窓の外を照らし、夜の街がスライドしていく。

 現実なのに、まるで映画の中にいるみたいだった。


 警察署の応接室。

 蛍光灯の白い光が、わたしの影を壁に貼りつけている。

 女性警察官が女性の刑事を連れてきた。刑事が静かに口を開いた。


「あなたは、文芸部の顧問の先生と屋上で一緒にいたんですね」


「はい……でも、先生は自殺じゃありません!」


 自分でも驚くほど大きな声が出た。部屋の空気が一瞬止まる。


 刑事はわたしをじっと見て、ゆっくりとうなずいた。


「落ち着いて。どうしてそう思うのか、聞かせてくれますか」


証拠はAI動画。

警察は信じてくれるのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ