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友達ってなんですか  作者: Sky
第二章
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第6話

私にも友達がいた

小学生の頃の友達だ

子供の頃も反抗期も思春期も全部知ってる人だ

だから良いことも悪いことも知ってる

心を開きすぎているというか、隠せないほどに時間を過ごしたというか、長い付き合いだ

私が彼女といて楽しかったのは、過去の話だ

だから、小学生の頃"から"の友達ではない

彼女と遊んでも楽しくない

私といても楽しそうじゃないし、むしろ機嫌が悪い

彼女と別れたあとに、もう会いたくないと毎回思う

それでも、他に友達がいないから誘うしかなかった

友達枠が、本当はずっと空いたままだった


大人になって、別の友達ができた

彼女は、小学生の頃の友達に似ていた

だから同じ結末になってほしくないと思った

結果は、全く同じ結末にはならなかった

小学生の頃の友達よりも、悲惨な結末になった

私を大切にしていないのが伝わってきて、我慢して気付かないふりをしたけど無理で

耐えられなくて、連絡先を消した

恨みつらみを書き連ねて送ったが、返信が来たかはわからない

もう確認することはできない


今の彼は、どんな結末だろうか

嫌いなあいつに似ているが、結末は変わるのだろうか

もっと悲惨な最後が待っているのだろうか

私は、彼を殺しそうで怖い

ずっと、それだけはダメだと思っていたけれど

人生で初めて、そのブレーキが壊れそうになる瞬間があった

アクセルとブレーキを、間違えずにいられるだろうか

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