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友達ってなんですか  作者: Sky
第一章
2/6

第2話

「それあっちいけって言われてるじゃないですか」

彼は、正直者だ

私の裏切られエピソードを話すと、全部マイナスな感想が返ってくる

気を使おうという気がさらさらない

でもそれが、私に妙に刺さった

まるで自分と会話してるかのようだった

本当は心の底で思っていたことを、酷すぎて蓋をして気付かないふりをしていたことを、いとも簡単にズバッと言われた

彼の反応が珍しかったからだろう

私はいろんなことを話した

こんな赤裸々な話をするもんじゃないとわかっていても、彼になら話してもいいと思った

なんと思われても、私が吐き出してしまいたかった

こんなに酷いエピソードを、酷いと心から言ってほしかったから

職場では足りないくらい、裏切られエピソードは止まらなかった


「呑みいきましょう!」

そう私が言ったのは、彼と話すのが盛り上がったからだ

それと同時に、この場ではどんどん酷いエピソードが出てきて、それしか話せないと思ったからだ

名誉挽回

良いエピソードもたくさんある

楽しかったことはなんですかと聞かれて、言葉に詰まって全然出てこなかったけど、ちゃんと考えれば出てくる

職場では全部マイナスエピソードに変換されてしまうから、別の場所でちゃんと話したい

楽しかったあのときを

私の人生にも、ちゃんと楽しい時間はあったのだと、知ってほしかった

もう1人の自分に、覚えていてほしいと思ったからかもしれない

彼は私ではないが、心の底の私に聞かせたかった

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