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第1話
私の人生は、裏切りの連続だ
誰も私を1番だと言ってくれない
私はただ、誰かの1番になりたかった
大切な人の1番に
だからそれは、友達でもよかった
けどそれは不完全で
だから私は、恋人になってみようかと思っただけで
職場に新しい人が来るらしい
初めて見た彼の印象は、高身長だった
年下で今までの私と接点のなさそうな男だ
こんな若者と、仲良くはなれないだろう
きっと陽キャで話も合わない
このときの私は、気にも止めていなかった
そして気づかなかった
この私の反応が、彼女のときと同じだということを
この高身長の彼が、私の友達か、恋人になる人だ