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【異世界転移】をやってみた《4》 ―旅のおわり―  作者: とり
 第2話 セレンのなくしもの
31/82

 31 おっことした





   〇前回のあらすじです

  『【ハルモニア】のすっとぼけが通用つうようしなかった』










「【なえ】はどこにいっちゃったのかしら」

 ふてくされつづけるい妹をかかえたままフローラはうめいた。

 パンドラも首をひねって、そこかしこを見まわしている。「そのへんにいてあるのでは」と考えたのだ。

 どうやらこのふたりの少女。【霊樹れいじゅなえ】とやらをさがしていて、ユノとハルモニアがいっしょにいるところを偶然みつけたらしかった。

 不意打ちをくらって痛いをみせられたユノにはたまったものではなかったが。

「あのさ」

 このさいうらみごとはあとまわしにしてフローラに言う。

「ボク、こっち(妖精の世界)に来るまえに【バーライル】のまちとおったんだけど。その時にそらから植木鉢うえきばちがふってきて。『誰もいなかったのに変だなあ』とはおもったんだけど」

「うーん。ハルがっことしたのかも」

「そんなにかるくながさないでよ。ぶつかってたら即死だったんだろうからさあ」

「ごめんごめん。それで? はちはどうなったのよ」

 むくれるユノにフローラはつづきをうながした。

「砕け散った。だって地面じめんにぶつかったんだもん。なかみもぐちゃぐちゃだったよ。土がばらけて、植えられたものもひしゃげてた。ボクが感じた限りでは、なにかの『』か、『なえ』があったようにみえたんだけど」

「たよりない意見だけど。それが一番いちばん有力ゆうりょくみたいね」

「霊樹の苗はつぶれちゃったってこと?」

 パンドラがそでを引いて訊いて、フローラはうなずいた。






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