ある意味オタクな二人でアキバに行ってみた
Vtuberはやってる方もVtuberのオタクはあるあるだと思ってる
俺と葵は本社から歩き、駅に着いた
「あ、そうだ俺は秋葉原に行ってくる」
「…何か用事があるんですか？」
「秋葉のハードオフが改装してから行ってないから行こうかなって」
「…私も着いていきます」
「君が用事がないから良いよ」
「…多分無いから大丈夫です」
俺は切符を買って葵と一緒に電車に乗った。
残念ながら秋葉原までは少し時間が掛かってしまう。
てかハードオフ来て葵は何をするんだろうか。
「君は、秋葉原行ったことあるの？」
「…ありますよ。マネージャーに連れてこられました」
「あのマネージャーときたのか、何の目的で行ったんだ？」
「…確か、バンドリのグッズだった気がする」
「あの人バンドリオタクだったのか、人間ってぱっと見、何が趣味か分からないな」
個人的にあのマネージャーはジャニーズオタク辺りだと思っていた。
まぁ人の趣味に口出すことはしないけど、法律に触れない趣味なら良いんじゃ無いかなと思う。
こんな話をしながら電車を乗り換えて秋葉原に着いた。久しぶりすぎて改札を間違えそうになったが無事に駅構内から出る事ができた
「何かVtuberの広告があるね、やっぱ世の中って何流行るか分からないな」
「…Vtuber二人でアキバに来るのもよく分からないですけどね」
「動画の為に来たとかじゃなくてプライベートできてるのやばいな」
「…動画でも撮りますか？」
「…どちらでも良いよ。逆にバレた時にその方が炎上しなそう」
冗談半分で言ってみた。
バレルも何もそもそも顔出ししてないから、バレることは無いと思うけど、てか普通のプライベートだから多分炎上しない…しないと思う……しないでほしい
「…じゃあ本当に回しますね」
そして葵はスマホを取り出して、本当に撮影し始めた
秋葉は外人も結構撮影してる事が多いので、多分周りの人から何も思われて居ない
「葵です。今日は秋葉原に来て居ます」
葵は周りに聞こえなさそうな声で言った
「雛罌粟です。てかこれ録画？」
「顔とか写りそうなので、録画ですよ、配信が良かったですか？」
「それは多分放送事故になるぞ」
「それじゃ今日は雛罌粟さんがハードオフに行きたいらしいので今から向かいます」
「と言いながらもう歩き始めてるんだけどね」
「ハードオフって撮影OK何ですか？」
「お客様の顔が写らないとかそう言う細かいルールがあるけど撮影自体はOKだよ」
「そうなんですね。あ、信号がちょうど変わっちゃいました」
この時間帯は歩行者天国になってないみたいなので普通に信号はある
てか歩行者天国って名前に何回か違和感を持った事があるんだよね。
天国というより地獄な気がする
「まぁすぐに変わるでしょう」
「そうですね。ハードオフの店内に入ったらどうしますか？音声だけにしますか？」
「人が少なかったら動画で、人が多かったら録音で良いんじゃないかな」
「ならそうしますね」
信号が変わり歩き始めた、
この録画のどの部分を動画に使うのだろうか。
「そういえば雛罌粟さんは、明日は何をしてますか？」
「一応明日は、学校に行ってその後は暇だな」
「配信があるのでパソコンを貸してほしいのですが」
「了解、鍵渡しておこうか？」
「良いんですか？」
「別に取られても困るものないしな」
「雛罌粟さんの家に泥棒に入る人はたしかに居なそうですね」
泥棒も俺の家に入ったら可哀想だな、
通帳はもはや使わないから永遠に金庫に入っていて、その他、金になりそうなものは、パソコンなのだが重いので盗める物ではない
「やっぱり中古屋が多いな」
「マネージャーここの中古屋に来てましたよ」
「ここの中古屋、外階段が怖いんだよな」
「マネージャーは、怯えながら『怖い怖い』と小さな声で言いながら降りてました」
「エレベーター使えば良かったのに」
「本当にそうですね。何でエレベーター乗らなかったのでしょうか」
あのマネージャーが怯える姿は、少し面白いかもしれない。
何ならYouTube見てるより面白いかも
「てかさ、ケバブ屋、増殖しすぎじゃない」
「増えた気がしますが、言い方が違う気が」
「確かに飲食店に言う言い方ではなかったな」
「あ、ハードオフ見えてきましたよ」
「前の外観覚えてないから変わったかわからない」
「それはダメじゃないですか」
俺と葵はそんな事を言いながら外から店内の様子を見た
思ってた以上に空いてそう
多分だけど平日だからこの時間帯はあまり人が居ないのかな
そんな事を思いながら、撮影するかを考えていた
ハードオフグループで撮影をする場合は、
お客さんと店員の顔を映さない事、
他のお客様の迷惑にならない事などが条件です
それを守れるのなら撮影自体は大丈夫らしい
たまにダメな店があるので店員に聞くのが一番早いですけどね
