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寝室

作者: 骨牌

 加湿器に貰ったアロマオイルを入れる。最近寝付けない。目を閉じても眠たくならないし本当に困っている。親友に相談したら色々教えてくれた。まず瞼に乗せる小豆を使ったアイマスク。不眠症ではなく疲労に効いた。次にハーブティー。昼間に眠気が来た。午前十時に決まって眠たくなるようになって頭を抱えた……どうしたものか……そんな私に対して親友が暮れたアドバイス。

 「最近リラックスできてないんじゃない?」

親友によると私はいつも眉間に皺を寄せて仕事ばかりしているらしい。ブルーライトは良い睡眠の敵になる。だから一度休める時間を作って思う存分羽を伸ばしてみればどうだろう……親友はそう言って私に休みを強要した。アロマオイルはラベンダーの香り。リラックス効果があるようだ。親友は家の加湿器がアロマディフューザーにもなることを覚えていて、私がそんな使い方をしたことが無いのを知っている。故にこれをくれたのだった。

 「……うぅ?」

気分が悪くなる。何だ?これは、吐き気……口から何かが零れる感覚がした。手で口元を抑える。手をよく見ると何か黒い液体がついていた。よく見ると赤みもある。背を殴られるような感覚に襲われて咳が出た。先程の液体が散らばる。床に膝をついてしまった。手も床につき、何度も咳を繰り返す。体内で何かが沸騰して飛び出した。止まらない。意識が薄れる。体から力が抜けていく……






親友が死んで喜ぶのは親友と思っていない証拠である。彼女はずっと目障りだったのだ。自分より有能で美人な自称親友が。


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