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クロッシングワールド  作者: たぬきいぬ
第二章     アビス
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第三十二話     覚醒の時2

(ダメだ集)


蓮は岩場に叩きつけられ動けなくなっていた。


だがそこから集とブレアの様子を見ていた。


集の雰囲気が変わり、急に能力を発現したこと。 


ブレアが集に圧倒され後退したこと。


だがその直後ブレアは集に向け手を向けた。 その行動が自身が受けたあの攻撃、ヘルブラストを放とうとしているのがわかる。


(動け、俺の体……。 動け!!)


だが体は動かない。 何とかして動いたのは右腕だけ。 手を伸ばしてもブレアには届かない。


「どうしたら……。 どうしたらいいんだ……」


リーダーでありながら雪菜を助けることが出来なかった。 そしてまた目の前で誰かが傷つくかもしれないという状況。


動け、動け、動け。


そう何度も願う。


だがその願いは届かない。


もう無理なのかもしれない。


蓮は諦めかけた、その時だった。


「いつか私を守れるくらい強くなってみせてね」


いつか聞いたことのある声が頭に響いた。


それが誰かはわからない。 


だけどその言葉を思い出した瞬間、蓮はブレアの突き出された右腕に向け、自身のアーツを投げた。


「これで終わりだ」


ブレアは集に向けた右腕からヘルブラストを放とうとした瞬間。


ブレアの右腕は何かに弾かれた。


「何!!」


ブレアの右腕を弾いたのは蓮のアーツだった。


ブレアはアーツの飛んできた方を見る。 するとそこには岩場にもたれたままの蓮が、右腕を前に出しアーツを投げた後の格好になっていた。


そして蓮はニヤリとブレアに向け笑う。


「テメー!!」


だがブレアは今蓮に構っている余裕がなかった。 それよりも目の前に自分を殺しに来ている集を先に倒さなければならないからだ。


そしてブレアは弾かれていた右腕をもう一度集に向ける。


だが蓮に弾かれたこの一瞬がブレアと集の間を少なからず詰めた。


ブレアが集に向けた右腕に向け、集は蓮のアーツをブレアの手の穴に向け差し込んだ。


「何!!」


ブレアからヘルブラストが放たれる直後に集がアーツを差し込んだことにより右腕がヘルブラストの発射を妨げられため込んだエネルギーが行き場をなくし爆発した。 そしてブレアの外装の右腕は吹き飛んだ。


その爆発と同時に集も吹き飛ばされてしまうが、雪菜のアーツで地面を刺し何とか地面に叩きつけられずに済んだ。


地面を削り必死に持ち堪える。 そしてブレアはそのまま地面に仰向けで倒れる。


「この俺が負けるだと……」


右腕を無くし瀕死のダメージを受けたブレアは仰向けのまま動かないでいる。


意識が朦朧な状態になっている、だがブレアは集を目で睨み、お前を殺すと言わんばかりの視線を放っている。


だが集は一歩、また一歩とブレアに向け歩いていく。


「な……」


ブレアはその集の姿に体が震えてしまう。


「テメーは必ず殺す、俺が必ず殺す!!」


ブレアの叫ぶ声は集に何の効果もなかった。


ただ感情もなく歩いてくる集にブレアはただ叫ぶことしか出来なかった。


そして集はブレアの下までたどり着き、剣をブレアに向け突き刺そうとした。

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