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クロッシングワールド  作者: たぬきいぬ
第二章     アビス
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第二十四話     この世界の楽園5

 モニターの前に座り蓮のイヤホンに付いているカメラで映像を確認する。 才人はモニター横にかけてあるイヤホンを耳につけモニターの電源をつけた。


 だがモニターをつけた瞬間思いもよらない映像が映し出されていた。


「なんですかこれは」


 モニターに映し出されていたのは前回最後に見た森の映像ではなく、見えるのはただ広がる荒野。  


 だがそれと同時に見えるのは黒い人影。正確に言えば人型のアビス。


 モニターから見えるだけでも数百は映し出されている。


「大変です、このままだと皆さん殺されてしまいます」


 才人が焦るのも当然だ。


 蓮達、六人が転送された先に100人以上の敵がいる。そのことがどれだけ最悪なことか、アビスと一瞬でも戦ったことのある者ならわかることだ。


「蓮さん聞こえますか、今すぐそこから離れてください、今すぐ葉風さんをそちらに送ります!!」


 才人は椅子から立ち上がり葉風のもとへ向かう。


「葉風さん起きてください、転送先で問題が発生しました」


 才人は葉風を起こすが、葉風は眠ったまま起きない。


「能力の反動でやはり起きないですか……。 どうしたら……」


「葉風が起きないなんて、こっからどうするんだ?」


 俺は才人に声をかけるが才人は考え事をしているみたいでこちらの声は届いていないみたいだ。


 俺はパソコンの前に行きイヤホンを耳に掛ける。そして蓮達に状況を聞く。


「そっちはどういう状況になってる!?」


 返信はすぐにきた。


「こっちはちとヤバいな。 この状況で葉風が来ても危険なだけだ」


 そうか、この状況で葉風が向こうへ向かっても転送までに時間がかかる。 それに葉風が万一怪我でもしたら救出が出来なくなってしまう。


「ならどうする?」


 この状況で数百の敵を相手に五人だけで戦うのは無謀すぎる。


「任せろ、なんとかするさ」


 自信の満ちた言葉だった。 この状況なら声が震え直ぐにでも逃げ出したくなるはずなのに。


「こっから連絡がなかなか出来なくなる、だから映像だけになるが勘弁してくれな」


 それを最後に蓮との通信が切れた。

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