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クロッシングワールド  作者: たぬきいぬ
第一章     序章
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第五十六話    戦いの果てに

「だから遅いって」


 一発目の攻撃を横振りで斬り裂きいた瞬間、ピキッと何かの音が鳴った、だがそんなことを気にしている暇はなかった、道長の攻撃の二発目は顔目掛けて放たれていたため首を傾け避ける、そのあとの攻撃も難なく全て切り裂いた。


「どうなってんだテメー!!」


 道長は叫びその後も何発も岩を放つ、だが俺はそれを全て斬り裂いていく。


「だから言ってるだろ、俺はお前を倒すただそれだけだ!!」


「二人でね!!」


 そして道長は俺に集中して気づいていなかった、雪菜が立ち上がり後ろから迫っていた事に。雪菜はアーツを構えほぼ俺と同時に攻撃を仕掛けていた。道長は雪菜の存在に直前まで気づいておらず、雪菜が声を発した事により意識が俺と雪菜二人に分散した。だが道長は俺達二人ともから意識を外し地面を見た。



「無能力者のお前が倒せるわけねーだろうが!! どれだけカスが集まろうが俺に勝てると思ってんじゃねーよ、力の差を教えてやる 心技 岩流波!!」


 道長が地面に両手を着ける、その瞬間道長を中心に円状に岩の波が発生した。徐々に迫りくる岩を俺はグラトニーにありったけの力を込めグラトニーを振るった。


 だがその瞬間パリンと大きな音を上げグラトニーが砕け散った。


「なっ!!」


 そして俺は道長の地面から刺のように現れた心技が直撃し空中に飛ばされてしまう。そして雪菜も双剣で岩を切り裂こうとするが、剣は弾かれ空中を舞い雪菜は会場の壁まで吹き飛ばされる。


(こんなタイミングでグラトニーが壊れるなんて)


 最悪のタイミングでグラトニーは壊れてしまった。


(阿知賀さんがグラトニーは壊れないって言っていたはずなのに)


 現に今グラトニーは砕け散った、道長の攻撃を斬り裂いている最中ピキッと音が聞こえたのはグラトニーの事だったらしい。


(ここまで来て負けるのか、ここまでして負けるのか、そんなの絶対に嫌だ!! まだ体は動く、グラトニーがなくてもまだ余韻で能力者の様に体は動かせるはずだ!! 見つけ出せ勝利の可能性を、見つけ出せ、見つけ出せ、見つけ出せ)


 空を見上げた状態で空中に飛ばされた俺はただ地面に叩きつけられるのを待つしかな、道長の心技を直接受け体はボロボロで、動ける体力も限界が近づいている。グラトニーの効果もいつ切れるかわからない。


 空を見上げた状態で俺はふと横を見た、そこには雪菜が攻撃した時に飛ばされた双剣が宙を待っていた。


(あった勝利の可能性!!)


 だが双剣まで手を伸ばしても届かない。双剣に手を伸ばす、そして俺はもう一つの武器を思い出す。


(お前があるじゃねーか)


 俺は左手の指にはめていたシールドアーツを思い出す、今回阿知賀さんがくれたシールドアーツは三回使用できると聞いた。俺は足元に一回目のシールドアーツを展開した、そしてそのシールドを足場にシールドを蹴り雪菜の双剣まで辿り着く、雪菜の双剣を握りしめ、そして二回目のシールドアーツを展開し、空中から道長に向け飛び込む。


「何っ!!」


 道長は連続する能力の行使に加え、心技まで使った反動を受け体が動かせないでいた。


「これで終わりだあああああああ」


 俺は道長に向け双剣を振り下ろす、道長を斬り裂くと同時に俺は地面い着々する。そして俺が立ち上がると同時に道長は地面に倒れた。


「試合終了 勝者 高坂・柊木ペア」


「うおおおおおおおおおおおお」


 試合終了の合図が聞こえる、その瞬間会場に大歓声が起きた。


「凄いぞ高坂よくやった!!」


「まさか本当に倒しちゃうなんて」


「本当に無能力者なのかお前は!!」


 観客席から様々な声が聞こえた、だけど俺はそんな声には答えず雪菜のところに駆け寄る。


「大丈夫か雪菜?」


 俺は倒れている雪菜の肩をささえ雪菜の意識を確認した。


「大丈夫だよ集、私達勝ったんだね」


「ああ、俺達勝ったんだ」


 俺達は試合の勝利をお互いに確かめ合い嬉しさに心躍らせていた、雪菜は道長の心技を直撃し痛みで立ち上がれないでいた。


「肩貸すよ、保健室まで行こう」


「お言葉に甘えて貸してもらおうかな」


 俺は雪菜に肩を貸し会場の出口に向かう、そこには日向と風音そして真也が立っていた。


「まさか本当に勝つなんて思わなかったぞ」


「スゲーじゃん集、雪菜おめでと」


「よく頑張りましたね」


 皆んなが俺達の勝利を祝ってくれている、皆んなの顔を見た瞬間心が軽くなった、自分の勝利を心から祝ってくれている仲間が目の前にいる、それだけで俺はこの苦しい戦いを、戦い抜いた事に喜びを感じる。


 だがその瞬間俺は膝から崩れ落ちた、雪菜は日向が俺が倒れる瞬間に支えてくれたおかげで怪我をする事はなかった、そこまでは確認できた。


 そして俺は意識を失った。


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