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クロッシングワールド  作者: たぬきいぬ
第一章     序章
30/151

第二十九話 強くなるために

 それぞれが弁当を食べ終え一息つく。


「それじゃあ明日の対戦相手の確認しようか」


「そうだね、対戦相手の情報は序列のみの公開になってるから、当日まで相手の能力とかはわからないらしいよ」


 デバイスで学園のホームページを確認する。ホームページには学内模擬試合のアイコンが表示されていた。そのアイコンをタップしパートナーIDを入力する。パートナーIDはパートナー申請が許可された時にお互いのデバイスにメールが送られた。


 パートナーID入力後、画面には対戦相手の序列が表示された。二人で一つのデバイスを覗き込む。


「明日の対戦相手の序列は……。 七十一位と六十三位か……」


 学内模擬試合にはそれなりの能力者が参加してくるが、いきなりそれなりの序列の相手と当たってしまった。


「相手の能力次第ではかなり厳しい戦いになりそうだね」


 雪菜の序列よりかは下だが、俺からしたらなかなか悪い相手と当たってしまった。


「模擬試合だけどいい実践経験になるから、しっかり勝っとかないとな」


 俺からしたらどの試合も意味のある試合になる。対戦相手は二人とも序列高序列者だ、一つ一つの動きでミスは許されないだろう。


「そうだね、私もしっかり勝てるように練習しなきゃね! 放課後空いてるかな? 連携練習も兼ねてどうかな?」


「放課後なら空いてるよ! 二人で連携練習もしとかないとね」


 雪菜以上に俺も自分自身の強化をしなければならない。連携もそうだが、自身の練習をして能力者の壁を少しでも縮めなければ俺はまともに戦っていけないのだから。


 昼休みのチャイムが鳴るまで雪菜と屋上でゆったり過ごした。お互い少しぎこちなかったけど、それでも楽しく喋れたと思う。


 それぞれが教室に戻り、放課後まで授業を受けた。


 俺は雪菜と放課後に訓練場の前で待ち合わせをしていた。この時間は他の模擬試合参加者も訓練場の使用をするため、それを見に来た学生達も集まりだす。


 俺は元から無能力者で有名だが、雪菜との一件で別の意味で有名になってしまった。


 周りでは俺に聞こえない距離で色々話している。


(まっいいけど、雪菜が来る前に訓練場の使用申請しとくか)


 俺は先に訓練場の受付で使用許可をとる。普段なら解放されている訓練場もこういったイベントがあるときは使用許可が必要になる。


 訓練場は空間それなりに広い、それを利用し訓練場の機能として、正方形の訓練場を正方形に四分割したり、二分割にしたりといろいろな使い方ができる。


 今の時期は使用者が多いため、四分割のみの使用になっている。試験場も同様に同じ機能がついており、いつもは使用できるが、この期間は受付で許可を取らなければならない。


 受付を済ませ、訓練時の入り口に戻る。すると雪菜が訓練場の壁にもたれて待っていた。俺は駆け足で雪菜の元へ向かう。


「ごめんおまたせ」


「私こそ! 訓練場の方から来たけど何してたの?」


「先に訓練場の予約してたんだよ、使えないと困るしね」


 俺と雪菜は訓練場へと向かう。俺が予約した訓練場の部屋は4番の部屋だ。1から3の部屋はもう既に他の参加者が使用している。


 そして俺たちは部屋に入り、練習の準備をする。


「準備はできたかな?」


 雪菜は軽く体をほぐし、練習の準備を整えたみたいだ。俺もストレッチをし擬似アーツの起動を確認する。


 ふと地面を見るとそこにはにもない。昨日の優奈との練習の時、優奈がつま先で軽く叩いた時に出来た跡は確かこのあたりにあったはずだ。その跡は跡形もなく綺麗に無くなっていた。


 エデンにはエデン内の破損部位を修復する自動修復機能が存在する。これにより能力者の能力で破損した建物は約1日でもとどおりに元どおりにもどる。早急に修理が必要な場合は能力者の能力を使うこともある。


「準備できたよ、始めますか」


「なら、行くよ。第一位階アクセス!」


 雪菜はいきなり本気モードらしい。手加減はしてくれないみたいだ。


 これからの相手は全員と言っていいほど第一位階までは確実に使ってくる。その上を使ってくるともなればかなり厳しい戦いを強いられることになる。


(つったく、ほんと頑張んねーとな)


 俺は自分の超えなければならない壁が何枚もあることを、今更ながら再認識させられる。俺は剣を強く握り雪菜の方へ向け走り出した。


 お互いが同時に動き出す。雪菜は前回のような相手の攻撃を全て避けて戦う戦法ではなく。単純に攻めていく戦い方を選んだ。


 前回の時は俺がただ突っ込んでいくだけだったが、今回は雪菜も動き始めている。


 前回の決闘の様な戦いではないため、お互いが自分のスキルを磨くために剣を振るう。

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