第四十一話 王の第一位階
高嶺達に着いていくと大部屋に案内された。
そして高嶺は中心に置かれている長机の上座に座る。 並べられている椅子の中で一番豪華な椅子に座った。 深く腰掛け両の肘おきに肘を置き机の上に足を置く。 ドンと音を鳴らし机は振動する。
アイクと鳴は高嶺が座る椅子の後ろに立つ。
「ほら座れよ」
高嶺は机に置いた足で机をドンと叩く。 高圧的な態度は変わらず蓮達を睨む。
蓮達はそれぞれ横に並ぶように椅子に座る。
「なあ、いい加減喋れよリーダー」
高嶺は蓮を見る。 まだリーダーが蓮だとは話していない、だが高嶺はそれをなぜか理解していた。
「なぜ俺がリーダーだと?」
蓮は高嶺に対していつもの声色で返事を返す。
「隠し切れて無いんだよ、テメーから滲み出る心力、普通じゃねえ」
高嶺は顎を上げ、蓮を睨みつける。
「俺は普通だよ、そんな事を感じるお前の方が普通じゃ無いと思うぜ」
蓮は首を横に傾け、高嶺にニヤリと笑う。
「ふっ、まあ良い、お前らはここに何しに来た」
「それより先に質問させてくれないか、そちらから扉を開けてくれたわりにはなぜ撃った」
「ああ、そのことか……。 簡単なことさ、この城にふさわしい奴かどうか試してみただけさ」
「試してみただと?」
雅人は高嶺の言葉に怒りを覚え椅子をひっくり返し立ち上がる。
「ああ、この城にこれ以上人はいらねえ。 だが必要な人材は留めておきたいってわけさ、それでだ、お前達の目的を言え」
高嶺は心圧を放つ。 自分の質問だ後にされたこと、何よりも自分に対して怯えた態度を取らないことに高嶺は苛ついていた。
「とりあえず雅人座っとけ」
雅人は蓮に座るよう言われ椅子を戻し座り直す。
「悪いな高嶺、質問に答えるのが遅れてしまって。 俺達の目的は仲間を増やすことだ」
「そういうことか、お前らは俺達を取り込むつもりか」
高嶺は机に上げていた足を下ろす、肩肘を机につき掌を頬につく。
「取り込むなんて人聞きの悪い、ただ仲間になろうって言いたいだけだ」
「そうかそうか、ならそうだな。 俺も仲間を増やしたいと思ったところだ」
高嶺は凪を見る。
蓮は高嶺の視線の先に気づく。
「そこの女、名前は何て言ったか?」
「不知火 凪よ」
凪は短く答える。
「俺はお前が欲しい、だから俺の物になれ」
「訳のわからない事を言わないで、あなたの言う事に従うつもりはない」
凪はハッキリとそう言い切る。
「従うつもりはなくても従ってもらう」
高嶺がそう言った瞬間、外で誰かの大きな声がが聞こえた。
「敵だぁぁあ!!」
その声が聞こえた瞬間蓮達三人はすぐに立ち上がる。それと同時に高嶺は静かに立ち上がり、そして扉の方へ歩いていく。
高嶺はそう良い、城の外まで出て行った。 城の正門には扉を開けるため二人の生存者がいるのみ。
「高嶺様、扉の外には数百にも及ぶ敵がおります」
「開けろ」
高嶺は扉を開けさせる。 城壁の外には数百とも言える狼型のアビス、鳥型のアビスが群れをなしていた。
城の中にいた生存者達はすでに避難しており、も見える範囲には扉を開けた二人以外誰もいなくなっていた。
ワオオオオオンと狼型のアビスが遠吠えを上げた瞬間、アビス達は一斉に城の扉めがけ迫ってくる。
「何落ち着いてるのよ、アビスが迫って来てるじゃない、第一位階アクセス!!」
凪は第一位階にアクセスし、背中に炎の球を形成する。
「いけっ!!」
凪は手を前に出す。 すると火の玉はアビスめがけ飛んでいきアビスにぶつかり燃え盛る。 だがアビスの数は大きく減ったわけではない。
「凪一人に任せられっかよ、第一位階アクセス」
雅人もアーツを形成し、アビスの群れに向け走っていく。 だが雅人が走り出した瞬間「第一位階アクセス」と高嶺が第一位階にアクセスした。そして一瞬で目の前が光り、ゴオオオオンという爆発音を鳴らしアビスの群れは一斉に消しとんだ。
「なっ!!」
「えっ……」
凪と雅人はその場に立ち止まってしまう。
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投稿ミスがありましたので再度投稿させていただきました。
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