タンサちゃんは説明したい1
俺が目を醒ますと吹き抜けの天井が見えた。
「知らない天井だ…」思わず呟いてしまう
「いや、ここはお前の部屋の天井だぞ」
「いや、内はアパートの一階だよ。こんなに天井が高い訳無いでしょうが…って」
「とりあえず大丈夫そうじゃな」
「君はたしか…さっきのミニスカサンタ天使」
「その呼び名では長かろう、タンサで良い。よろしく頼む」
「そうかタンサちゃんって言うんだ宜しくね…ってそうじゃないよ」
「なんで?何で俺の部屋の天井がこんなに高くなってるの?なんで?何で君が俺の部屋にいるの?なんで?」後、なんでミニスカじゃなくなってるの?
「それに関しては私から説明しましょう」
隣の部屋から声が、イケボが聞こえてきた。たしか隣は空き家だったはず。
ガチャリ、無いはずの俺の部屋?と隣の部屋をつなぐ扉が開くと、そこから角が金色の大きな鹿の様な角が出てきた…
「おっと失礼。先ほどまで世界中のサーバーをハッキングしていましてね。アンテナを伸ばしたままでした」
何かハッキングとか物騒な事が聞こえてきたが、それどころじゃない。その角が引っ込んだと思ったら、金の刺繍が入った黒のタキシードを着た金髪の超絶イケメンが笑顔で俺の部屋に入ってきた。