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異世界送りの神  作者: 荒唐無稽
8/11

神日記

久方ぶりの更新です。

友人が勝手に紹介してくれたそうですのでもう少し頑張ろうと書いて、いつもと同じ出来の更新です。

 

「人もすなる、日記といふものを、神もしてみむとて、するなり」

 今回はあまり崩さずにできたのではないだろうか?

 まあ「他の神々が日記を書くのか私は知らない」って事や「元の文と同様の解釈をそのまま当てはめれば、私が人間だということを隠していることになる」などの突っ込みどころは満載なのだが、それは今更というものだろう。



 さて、他の神々と言えば私はもう1つの仕事がある。

 いや、正確には同じ事をしてるのだが、目的が違う。と言った方が良いだろうか。

「百聞は一見にしかず」と言うものだし、例を挙げてみよう。


「……」


 いつかの出来事を書こうと思ったが、日記であるため結局は文だし、実際に見るわけでも無いから、先程のことわざは適切では無いかもしれない。


 まあ、よく小説を読む者ならば、文を読んで映像を頭で思い浮かべることもできるだろう。そうなれば見たも同然だ。


 問題は私がどれだけの文章力と表現力があるかになってしまうが……



 しかし怖いものだ、ことわざとは。

 いつもと同じ事をしているはずなのに、ポンと一言書いただけでいつもと視点が変わってしまう。

 これが「言わぬが花」というものなのだろうか……それとも違うか。


 早く書くとしよう。



 --------------------



 ドッッゴォォォォォン


 耳の真横に隕石が落ちたのかと思うくらいの衝撃と轟音が、次の転生者が来るまでに束の間の休息をとっていた私に降りかかった。


「やあやあ、久しぶり! オクリガミ! 名前はまだ無いの? そろそろ私もこの呼び方飽きてきたんだけどー」


 轟音がしたと思ったら少女の声が聞こえてきた。どうやら先程の比喩表現はあながち間違いでは無かったらしい。

 そんな隕石と比喩されてあながち間違いでは無い彼女は宇宙系の神々の中にいる、隕石の神だ。

 とりあえず、私には名前がまだ無いと彼女に伝える。


「それで、私のところに言葉通りに飛んで来たのはいつもと同じ理由ですか?」

「そうだね。だからいつもと同じ様にお願い!」

 まったく……人間の命を何だと思っているのだろう。

 この神は幾度となく手違いで隕石を地球に当てているのだ。そしてその度に私に死んだ人間を異世界に送る様に頼んでくる。

 一応は申し訳無いらしい。

 私は異世界転生を望む者を転生させる事が基本的な仕事なのだが、偶に他の神々の仕事や処理の手伝いをしている。

 彼女は太古からいる神なのだからもう少し深慮という言葉を覚えて欲しいものだが。


「ち、違うんだ。今回は違うんだぞ! 今回は地球に当たりそうな隕石に軌道を変えようとしたんだ! そしたら地球の公転をすっかり忘れてて……だから怒らないで! もう色んな神から怒られてきたんだ!」

「そうですか……では善は急げと言います。作業に取り掛かりましょう。どれくらいの被害なんですか?」

「不幸中の幸いか今回は日本の山の麓に落ちただけだね。それでも近くの村が半壊状態なんだけど……」

「そうですか」


 これから転生させるであろう人間の数を想像すると、気が遠くなりそうだ。

 大人数だと受け取りたいという世界も少なくなるのだが……



 --------------------



 と、私が最近になって出てきた神という事もあって、この様に他の神々のミスの後処理の手伝いに駆り出されるわけだ。これが私のもう1つの仕事になる。

今後1ヶ月ぐらいは、一回更新できるかどうか……

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