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事情説明

一応、後二話程度更新したいと思いますが、それからは要望があれば更新していこうと思います。

「・・・・なさい、・・・・・起き・・・・」


(なん・・だ?

なにか聞こえる気がするけど、まだ眠っておきたいな)


「起きな・・さい、・・なさい」


「うう~ん、もう少し」

「いい加減に起きなさい!!」


『ゴン!』という音と共に俺の額に()()()()()が降ってきた。





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





「それでいったい此処は何処なんですか?

最後に交通事故で死んだような気がしたんですけど?

見た限り病院ではないようですし」


そう問いかけたのは、俺の()()()()()()()()だ。

なぜ存在だなんて変な言い回しになったのか、

それは、そういうしかないからだ。


白く淡い輝きを放つ靄見たいな物にかかっており、全体のシルエットが判然としないのだ。

声からたぶん女性ではあろうと推測できるが。


「まず、貴方は死んだわ。

そして、此処は()()()()()()()()()()()()()


「そうですか、それと身近にあって身近にない場所?」


やっぱり死んでしまったのだろう。

少しばかり未練は残っているが仕方ない。


「そう、でもまぁ理解しろと言うつもりはないわ。貴方には関係のないことだもの」


なんともまぁ、酷い言い草だ。

でもまぁ、さっきの事があったししかたがないのか?


「それで貴方は?」

「私は女神、女神アリエルよ」

「なぜ俺は此処にいるのですか?」

「此処に貴方を呼んだのは他でもないわ、別の世界で生き返ってほしいの。」


この言葉を聞いたとき、最初に覚えたのは強い衝撃等ではなく、深い納得だった。


なぜなら、目の前にいる彼女やこんな場所を見てしまえばそうとしか思わないだろう。

この場所は、すべてが白く地も空も関係なくすべてが混ざりあっているようなそんな印象を与えてしまう場所だからだ。


「それって、転生ってやつですか?」


「一応、そうなるわ」


「貴方には、向こうの世界へ行ってもらう手筈になっているの」


「どうしてそうなったんですか?」


聞いてばかりで申し訳ないが、此方もよく分からない状況下なので許してほしい。


「・・・・」


どうしたのだろうか、彼女はすこしばかり罰の悪そうな顔をして俯いてしまった。


「そうね、此方に非があるのは確かなんだし、貴方には知る権利があるわ」


そう言い彼女は、顔を上げ真剣な面持ちで語り始めた。


「まず、最初に貴方には謝らなければならないわ。

貴方が死ぬ原因になってしまった交通事故、あれは()()()()()()()()()のよ。」

「え?どういう事ですか?」


いきなりそんなことを言われたって此方はよく事情を理解していないのだ、正直に言って困るだけだ。


「実は、あの時貴方を牽いた車」

「ゴクリ」


目の前の彼女は神妙な表情で重苦しく声を発し、俺は思わず唾を飲み込んだ。


「私が運転してたの。」

「は?」

「だから、私が車を運転してたの。

あの信号機は滅多に人が来ないから私も暇潰しを潰しに行ってたの。」


神様も暇とかあるんだな、なんて見当違いな考えで誤魔化すしかなかった。


「そこに君が急に飛び出したわけ」

「す、すみません」

「別に謝ることじゃないわ、私がよそ見をしてたのが悪いんだから」

「で、でも「いい?神はあのぐらいの出来事ならどうとでもできた。しかし、私がよそ見をしていたせいで助かったはずの君の命を助けられなかったの」

「でも!俺が信号を守っていたらこんなことにはなりませんでした」

「そうね、でも、私達神はその強大な力に合わせて()()()()()が課せられているの」

「制約ですか?」

「そう、制約。

例えば、星に無闇矢鱈に干渉することは禁止されているわ。また、神が起こした不祥事にはどれだけ相手が悪くても此方が何かしらの補填をするという形になる、勿論限度はあるけどね」

「そんな!女神様はなにも悪くないのに」


俺は次第に目に涙が溜まってきていた。

そんな俺に涙で霞んだ視界のなかで女神様が()()()()()()()()を湛え駄々を捏ねる子供を諭すような柔らかな口調で言った。


() ()()()()()()


「ありがとう、でもね、強大な力を持つというのはそういうことなの。神ともなれば、うっかりでは済まされないのよ」

「はい」

「いい子ね、それでね私は本来此処に来るにはまだ早い貴方をなんらかの形で補填しなければならないの」

「それで、生き返らせようって話になったのよ。

ただ、もとの世界に生き返らせるのは神の力をもってしても難しいの、だから、異世界で生き返ってもらうという話になったのよ」

「でも、その異世界って安全なんですか?」


なんとか立ち直った俺は、女神様にそう問う。


「そうね、あなたに行ってもらう予定の異世界は、地球に居たときよりも遥かに死にやすいわ」

「そんな世界に行って、大丈夫なんですか?」

「全然大丈夫じゃないわ」

「は?」

「まぁ、安心して頂戴。異世界でも生きていけるよう色々と力を与えるつもりよ。」

「力・・・ですか?たとえばどういう力なんですか?」

「そうね、まず異世界に行っても大丈夫なように翻訳機能をつけるわ。

それと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


??。また、何か頭の方をチリッとした嫌な感覚が過った気が?

さっきの感覚がかなり気にかかるが女神様が話を始めようとするので俺は一旦先ほどの感覚については無視することに決めた。


「あと、貴方がこれから行くことになる異世界についての情報を色々と教えていくわね」

「まず、あなたが今から行く予定の異世界の名前は…」






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