序章 集合から物凄く不安なんですけど!!
ダンジョンものです!!!
録り貯めていたお笑い番組みてて、ふっと浮かんできたネタ。
兎に角、ツッコミに忙しいギルです。
この世界にダンジョンが出来たのは今でも不明。だが、俺が小さい頃からあるから長いんだと思う。
ダンジョンにはコウモリやスライムとか色々な動物やモンスターがいて、最後には大きなドラゴンがいる。
それ以外にも宝石とか、未来が見れる水とか、日に当てると蒸発する花とか。地上では見られないものはダンジョンには沢山、詰め込まれているらしい。
俺は話を聞く度に、ワクワクした。少年時代が懐かしい。夜も眠れなかった。
そして今、俺は23歳になった。昨日が誕生日だ。プレゼンとは貰えなかったが、今日、それよりも嬉しいのだ。
何故ならば憧れのダンジョンに冒険しにいくのだからーーーーー!!!!!
昨日とか全然眠れなかったが、朝起きたらスッキリしていた。頭が冴えていた。
兎に角急いで武器庫に向かい、これからの旅の相棒の剣に頭を下げた。
「これから宜しくお願い致します!!!」
さて、ダンジョンには“メンバー”という団体が必要だ。個人で行くのは無理らしい。
初心者、しかもダンジョン初の俺はメンバー集めに手こずったものだ。何度も専門店やボードに紙を張り付けた。
そして、やっとメンバーが集まったのだ。家に手紙が来る度に跳ね上がったものだ。
一回、メンバー全員で顔合わせをした。凄いワクワクしたし、不安もあった。…不安の方が大きかった。
顔を会わせたとき、当たってしまった。大きい不安が。
自己紹介の時も、ちょっとした雑談とかもカオスだった。カオスとしか言い表せれない。まともな会話をしたことがない。ほぼ、ふざけていた。
恐怖感しかない。本当にこのメンバーで大丈夫なのか…。
待ち合わせ時間から一時間がたった。未だに集まる気配がない。何をやっているんだ。
待ち合わせ場所は此処であってる筈だ。いや、俺が決めたから合っている。
早く行かなければで午前の申請の締め切りだというのに…。
(あぁ~早く来てくれ!バカ共~)
祈るように俺は手を組んだ。何分も、何十分も…。
だが、来る気配はなかった。
「あっ!居た居た~!遅れてごめんね~!」
「良いですよ~…とか言うと思ったか!?」
最初に来たのは、筒士のエリーさんだ。本名、エリー・オートナー。
ダンジョン歴5年目の25歳の女性だ。
白髪は所謂、天然パーマだそう。ふわふわしている。
そのせいか、性格もふわふわしている。おっとり気味で危機感が一切ない。おまけにおっちょこちょいだ。
本当にダンジョンで活躍するのか…。と疑ったものだが、戦闘においての彼女は強い。
敵をぶっ飛ばしぶっ飛ばし。あっけにとられるぐらいだ。
「ごめんって~。そろそろ、アイちゃん来るよ~」
「何でわかるんですか…」
「遊んでたから!」
「うおい!!!」
数分後、エリーさんが言った通りだ。
「遅れちゃった~」
「遅れちゃったじゃねぇよ!何、二人して遊んでるんですかっ!!」
次に来たのは、細工師兼万能者のアイさんだ。本名、アイフォード・ギード。
ダンジョン歴15年の26歳。となると、11歳からダンジョンで活動しているベテランだ。
黒髪は不器用なのかガタガタな前髪に切られており、毛先もボサボサだ。
それでも良く見えるのは顔立ちが整っているからだろう。
この人はメンバーの中で人一倍飛び抜けている。
戦闘力も、バカさ加減も、…性格も。
この人は自殺愛好家。簡単に言えば死にたがりだ。
細工師になった理由もそれらしい。
細工師はダンジョンにかけられた罠を解いたり、逆にかけたりする役割だ。一歩踏み外せば死に至る。
罠は色々だ。矢が降ってきたり、大きな斧の刃が降り下ろしてきたり…。
ある男性に聞いた話なのだが、かつては万能者一筋だったらしい。しかも相当の実力もちの。
…しかしそれは幼き頃。
しかし15歳になると細工師も掛け持ちしたらしい。理由は矢張、死にたいから。
その愛はとても強い、邪魔をすれば此方が死に至る。
…俺はこの人がよく分からない。でも、とても知りたい。
「あら、遅れちゃいました」
「遅いですよ…メアさん」
そしてまもなく、救世主のメアさんが来た。本名、メアリー・アルフォード。
ダンジョン歴は2年と若手なものの、彼女が取り合いの理由。それは、救世主だから。
救世主は特別な力を持つ女性のことだ。
救世主は神に仕え、神降ろしの身体で、神に殺められる存在らしい。救世主の世界は神によって廻っているのだそう。
救世主はおもに、治癒力を持つ。そして悪魔や死霊、生霊を祓う有り難き存在なのだ。
黄金色に輝く長いしなやかな髪は彼女を更に輝かせる。思わず見とれて仕舞うほどに。
救世主は数が少ないため、日夜激しい取り合いが続く。
まさか俺のような新人に来てくれるとは…嬉しい限りだ。
だが、矢張カオスメンバーの一員。
この人は物凄くマイペースだ。そう、物凄く。
どのぐらいかと言うと、戦闘中にお茶を始めるのだ。しかも優雅に。
しかも攻撃をさらりと避けてるのだからこれも凄い。だが戦ってほしい。
でもまぁ、救世主だからそれなりには許している。…それなりには。
「やぁっと揃いましたね!遅いですよ!」
「しょうがないでしょ~!髪が纏まらなかったもん!」
「僕だって首吊り用ロープが切れて仕方がなかったんだよ!」
「妾も紅茶がきれて買いにいっていたの」
「危機感!緊張感!無いんですかぁ!!?」
相変わらずだなこの人たち。本当に俺より年上なのだろうか…。
「兎も角っ早く行きましょう!申請が終わっちゃいます!」
三人の首根っこを掴み、引きずりながら申請場所へ向かう。
すると、そこのお兄さん、と声をかけられた。
フードを深く被っていたため、顔は伺えないが声的に女性だ。
「ダンジョンに向かうのだろう?ならば一人足りないぞ…」
「え…?誰、ですか?」
「…魔法使いじゃ」
そういえば、と思い出す。魔法使いが居ないのだ。
メンバーには必ずやいる存在、それが魔法使い。
13の属性を操り、仲間をサポートしたり、攻撃したりする立派な戦力である。
矢張、魔法使いは集まらなかった。早い者勝ちだし、何より学生時代からスカウトされてるらしい。
まぁベテランの先輩(?)が集まってくれたので良いとは思うのだが…。
「とういうわけで…わしが入ってやろう…。おにぃちゃん!!」
「れ…レイ!?」
まさか…レイは魔法使い!?
レイアード・ルーシリア。…レイは俺の妹だ。
やんちゃでいたずらが大好き。何度も手を焼かされた。だけど頭はとても良かった、勉強のみ。
志望の学園に入れたため寮生活とは知っていたが…魔導師学園だったとは。
「そうだよ!レイだよ!」
「お前…魔法使いだったのかー」
「うんっ、だから連れていって!」
ダンジョンにか…。というか何故知っているのだろうか。
訪ねてみたが秘密、と言われてしまった。そうなっては何も言ってくれない。
「アタシ、強くなったから!足、引っ張らないから!お願い!」
「けどなぁ…」
ダンジョンは危険大。生きて帰れるのか分からないし、それに危険なところに行くからだ。
暫く唸っていると、横から声が。アイさんだ。
「良いんじゃない?魔法使いはやっぱり入るし、死んでも死体回収が生き返らせてくれるしね」
結局、説得されて連れていくことにした。やはり、魔法使いが居ないとそれなりにキツいのだそう。
そして今、申請書を書いている。
メンバーは5人、人種は人間。
挑むダンジョンは…永遠の物語
すべてを書き終わり提出する。ダンジョンの名前を見ると、おじさんは目を見開いた。
「永遠の物語に挑むのかい?なら気を付けな、色々危険だからね」
マップと食料、飲料水や道具を渡してくれたおじさんは、健闘を祈る、と見送ってくれた。
俺は大きく頷いた。
「此処か…」
中は薄暗く土の香りがする。これがダンジョンの入り口…。
「よし…」
大きく深呼吸した。心臓がばくばく鳴っている。
一気に緊張感が押し寄せてきたのか…身体の震えが止まらない…!
「大丈夫だよ」
振り替えるとアイさんが笑っていた。アイさんだけじゃない、エリーさんもメアさんもレイも、皆。
もう一度、深呼吸した。…段々と気持ちが軽くなってくる。だいぶ落ち着いてきたようだ。
「行くぞぉぉぉぉ!!!!」
俺のかけ声と共に、ダンジョンの入り口へと走り駆ける。
さぁ、冒険のスタートだ!!
個性的すぎて軽く反省…。
これからどうなってしまうのか!!!
個人的にはエリーがお気に入りなんです。




