第一話「幸せの今」
処女作品です。温かい目で見てください。
第一話「幸せの今」
俺の名前は城崎陣、ごく普通の中学一年生だ。友達もいて、部活もしていて、恋もしている。そんな思春期の中、今は夏休み。毎日部活で忙しい日々を送っている。普通じゃないことは、俺はサッカー部に所属していて、一年生の中では一、二をを争う強さを持つ事だ。大会が再来週あるので皆気を引き締めていた。
コーチ「今日の練習はここまで! 」
皆「「ありがとうございました! 」」
今日の部活が終わった。先輩に挨拶をし、帰る準備をする。その時、自転車に乗った友達が二人、話しかけてきた。
友「おい、空が曇ってきたぞ」
友「雨降りそうだし早く帰ろうぜ」
俺「そうだな」
友達に返事をし、自転車にまたがる。
友「もう夏休みなんだなー」
俺「まだ五日しかたってないだろ(笑)」
友「もう五日だ(笑)」
友「今年も海いこうな!」
俺「夏祭りもな」
友「後、お泊りしようぜ。陣の家で(笑)」
俺「俺んち!? 」
友「おう(笑)」
と、いつもの様に会話をしながら、自転車をこぎ家に帰る。
幸せの時間を過ごしていた。このままこの時間が続くとおもっていた。
俺「また明日、じゃあな! 」
友達と別れ、家に向かう。曇っていたそれは晴れ、沈んでいく真っ赤な夕日が見える。早く家に帰らなければ、と思いながら自転車のこぐスピードを上げる。今日からアニメの瞬殺教室が始まるのだ。皆録画した中、俺は忘れてしまった。多分後5分ぐらいだろう。さらにスピードを上げた。
家に着き、急いで自転車をガレージに止めようとしたら、お父さんの車が止まっていることに気づく。あいからずぴかぴかに磨いてあり、黒い車体が夕日を反射し光っている。いつも帰りは遅いのになぜだろう? と、思いながら、すばやく自転車をガレージに止める。
そのまま家に入る。この瞬間からリセットされることも知らずに……
続く