表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七月の空  作者: バイパーゼロ
3/16

靖国神社

品川で降りて地下鉄に乗りしばらくすると祖父が

「そろそろだな。」

と楽しそうに言った。

降りて少し歩いてから

「着いたぞ。ここだ。」

と手で示してくれた。

場所は東京九段の靖国神社だった。

少年は靖国神社だと合点したとき先日にニュース番組で見た閣僚達が靖国神社に参拝したというニュースを思い出したと同時に

「こんな所で何をするんだよ?」

と、疑惑が浮かんだ。

鳥居をくぐって少し歩くと白壁の洋館風の建物が見えた。そう、遊就館だ。

その建物の前で祖父が

「ここだ、一緒に来てくれ。」

と言い、少年は難色を示したが、暇つぶしなら、と思い中へ入った。

中に入ると実際に戦争で使われていたという戦闘機や戦車、火器類が合ったがスルーした。彼はまったくそういった物に興味が無いからだ。

そして、ある展示室らしき場所の入口の前で急に祖父が立ち止まり、凛とした顔で

「いいか、今から入る場所で見るのは日本人、いや、人間として知らなければいけないことだ。」

と語りかけると孫は

「何の話だよ。」

と思いつつも、人間として知らなければならないという点に興味を示した。

中を覗き込むと「特攻隊」という文字がちらりと見えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ