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勇者の彼女は魔王様  作者: 勇者くん
28/112

助けてと呼ぶ声が聞こえる



「え?」



 桜は突如として起きた光景を目の辺りにして、思わずそう言葉を発した。視界に映り込む光景、そこには一本たりとも道などは存在せず、ただただ底の見えない深く暗い崖が通り道を無くしてしまっている。



「な、なんで…」



 何かの冗談かと思い周りを見回すが、障害物もない見渡しのいい場所で、いくら周囲を見回そうともないものはない。しかしそれでは父は何処に消えてしまったというのか、以前として捕らわれてしまっているはずの父親の姿を見かけていない。



「…そ、そんな…一体お父さんはどこに…」



 進むことも戻る事も出来ない私は、ただ崖を目の当たりにして足を竦ませ、ただ口惜しさに涙を流すと座り込む。



 そして目の前にある崖が目に入り、ある最悪の事態を頭の隅で過ぎる。



(そ、そんなはずない…父さんは必ず何処かでいきている…!)



 けれども、その考えはすぐに首を振って否定した。



 何を弱気になっているのだろう、まだダメと決まった訳じゃない。それに、私の為に動いてくれた皆が、彼らがいる。



「そう、そうです! そんなわけない! きっと道を間違えただけですよ! そうですよね!」



 そう自分を元気づけるよういいながら、隣まで駆けつけてきて来た優の方角へと振り向く。



「…え?」



 ただ驚きに、呆然として声を漏らす。



 振り向いたその先では、抱きかかえられた魔王と優が九沙汰に突き落とされている瞬間だった。



「勇…さん?」



 苦悶の表情を浮かべたまま谷底へと消えていく二人。呟くように声を掛けるものの、私の声が届いていないのか返事が返ってくることはなく、助ける事もままならずに二人は崖の底へと落ちていく。

 


「勇さん!真御有さん!」



 慌てて声を掛ける。そして落ちていった崖の底を見つめるも、そこには真っ暗な暗闇しか存在せず、その底に落ちた魔王と優の姿は当然見えない。



 光も届かない深さだ、登っていた距離も考えれば高さは有に数百メートルを越えているはず。落ちたら最後、ただ落下していく中で死を待つだけ。普通の人がここから落ちて助かる見込みは無為に等しい。



「…なんで、なんでこんな…なんで私達を助けてくれた命の恩人でもある勇さんと真御有さんを!」



 気力を振り絞り、桜は咄嗟にポケットに閉まってあったナイフを取り出し、勢いに任せて即座に九沙汰に詰め寄る。



 しかし対する九沙汰は落ち着いた素振りで口を開く。



「待って、落ち着いて話を聞いてください桜さん、俺達は騙されていたんですよあの二人に、だからそのナイフをまずは閉まってください」



 そのまま九沙汰は突きつけられたナイフを見て、参ったとばかりに手を上げる。



「落ち着いて?目の前で二人が殺されて、それで一体どうしたら落ち着けるっていうんですか!」

「俺たちは騙されていたんですよ」



 その言葉に、桜は惑わされまいと疑いを掛けながらも九沙汰に向けていたナイフを僅かばかり降ろす。

 


「…騙されていた?」

「そうですよ、だっておかしいと思わないんですか?この山からあの二人が来たといっていたのに、そもそもここには道がないじゃないですか、道がないのにあの二人はどうやってきたっていうんですか?」

「あの人たちには何か事情があって嘘を言ったんだと思います」



 九沙汰の意見については理解できる、二人が一緒に話していて何か事情があるのはなんとなく分かっていた。そして本当は別の場所から来て、多分深い事情があって話せなかったんだと、そう不思議にも確信を持って思えていた。



「じゃあわざわざここから遠く離れた町から来たというんですか?たった二人で?何のために?そんなの決まっています、あの二人は俺たちを騙しに来たんですよ、俺たちを助けるフリをして、この村にある宝を狙って」



 そういうと同時にすかさず動き出した九沙汰は、向けられているナイフを躊躇なく掴む。



 鋭利な部分を力強く握りしめているせいか、引き離そうと腕を動かしてもビクともせず、ただ皮膚を切った九沙汰の手の平から血液が滴り落ちていく。

 


「そ、その手を離してください!」



 このままでは取り上げられるかと思い、桜は咄嗟に掴んだその手を払いのけようとする、しかしマンネリのように強く掴まれていてびくともしない。 



「いいですか? だから二度と桜さんが危ない目に会わないためにもその宝を私に預からせてもらえませんか?」



 遂には向けていたナイフを振りほどくようにして取り上げられ、九沙汰はそのナイフを崖に向けて投げ捨てた。取り上げられた際の反動で重心が崩れ地面に倒れこむ。



「っあぐ!」

「さ、桜ちゃん!く、九沙汰!貴様桜ちゃんに手を出しっつ?!」

「え?!」

「っ!」

 


 途中で私と九沙汰のやり取りの一部始終を見ていた三人は、倒れこんだ桜を見て何が起きたのかと動揺していた。



 そしてその隙を突くように九沙汰は動き出すと、寝子、佐紀、麗が懐から出したナイフを叩き落とし、再びそのナイフを奪って崖に投げ捨てる。



 桜は上半身を起こして九沙汰を見据え困惑していた、彼の行動についても、そして質問の意味がわからなかった。



「な、なにをいっているんですか…?宝って一体…」

「そんなの「沈まぬ太陽」に決まっているじゃないですか?その宝の隠しありかを貴方は知っているはずでしょうに」



 その言葉に桜の心臓が強く脈打つ。そして同時に激しい目眩と共に過去の記憶が脳裏を過ぎった。



 視界が歪むような錯覚に陥る中、瞳孔が大きく広がり、呼吸がだんだんと荒くなる。



「…な、なんで…」

「安心してください、私が桜さんの代わりとなって必ず守りますから」



 そういって九沙汰は桜の前に手を差し伸べた。



 恐らくは手を掴んだら立ち上がらせると共に、それは宝を渡すことに同意したことになる。



 その、いつもと変わらない幾度なく見てきた九沙汰の微笑みは、今ではまるで能面をつけたかのように、凍りついた笑みが作り上げられていた。



「っひ…?!」



 そのまるで表面だけの笑みに、桜は恐怖を感じて差し出された手を払いのける。



「…どうしたんですか」



 九沙汰は桜の怯えた様子を見て、まるで親が子供に向けて心配したような声で呼びかける。だがその顔には心配した声とは裏腹に無表情だった。



「ちょ…ちょっと待ってください九沙汰さん…、ま、まだここで行方不明になった人達を助けていないじゃないですか?…な、なんで今になって突然そんなこと言い出すんですか、あの方々を突き落とすために私達を誘導したんですよね…?だってまだ九沙汰さんの言っていた霧なんてどこにも見えな…」

「…っち」



 すると九沙汰は桜の話を途中で遮り、急に態度が変わるとイラだった様子で言う。



「人が大人しく穏便にしましてやろうってのにごちゃごちゃとうるさいなあ」

「…え?」

「霧なんてそもそもそんなのねーんだよ、ここの村にいる奴がここに近づかねーように作った自作自演なんだよ!」



 九沙汰の豹変した態度とその話を聞いて、私の目じりに涙がこみ上げた。



 あれほどまでに信頼していた人間の、その豹変ぶりを目の当たりにして。そして、信じていた者に裏切られたという悲しさが込み上げて。



「……う…そです…だって…だって!…最初にこの山に行こうと言い出したのは…九沙汰さんじゃないですか…先頭に立ち沢山の皆を引き連れて…」

「そうやって俺はうまく騙し、同じ手口でこの崖に落としていったんですよ」

「っ!…な、なんでそんな酷いことを…!!」



 桜は涙ながら九沙汰を見つめ、何でそんなことをしたのかを聞くと、九沙汰はこれまでに見たことの無い笑みを作っていった。



「まあ計画の支障が出たりしたら面倒だからな、邪魔だったから殺した」

「…そ、そんな…理由で…?」

「ほんと邪魔だったよ、誰がこんな村にせっせと真面目に働いて暮らしていたいだなんて思うんだ?俺は宝を手に入れるために妻と娘を殺したんだからなぁ。そうすれば哀れんでくれるし、他にも経験した奴らが親しく近寄ってくるだろ?」

「…ぅえ…ぁ…」



 そこまで聞いた途端、強烈な吐き気が私を襲った。何も答えることができず、ただ九沙汰のいう受け入れがたい真実を聞いているしかなかった。



 しかし、そんな中でも一人だけは違う。終始黙って話を聞いていた麗は、奥歯を噛みしめながら九沙汰を強く睨み見つけていた。



「て、てめぇ…!あの話は嘘だったのか?!お前は不運に起こった出来事ではなく、意図的にやったっていうことなのか!?」



 紅色の髪を怒りでざわつかせ、赤い瞳をきつく細め九沙汰を見る。九沙汰はそれに、ただ麗を見据えただけで、無言。

 


 麗はその無言を肯定と受け取った。



 麗はぎっと力強く奥歯をかみ締めた後、もう一つ隠してあったナイフを取り出し九沙汰に切りかかる。



 そのナイフは綺麗な弧を描き九沙汰へと向かっていった。



 彼女が怖気づかずに立ち向かえたのは自信があったからだと思う。麗の剣捌きは村の中では随一で、模擬戦の遊びとして何度か戦ってはいるものの、全勝無敗と確実に九沙汰より技術で勝っていたから。



 だからこそ、麗ならこの状況を何とかしてくれると、そう信じていた。



「…ッコヒュ!?」



 目の前で蹴り上げられ、嫌な音を立てて倒れ込む彼女の姿を見るまでは。



 麗も桜も、一瞬何が起こったのかわからない顔のまま呆然とする。



「っか、っこふ…! て、てめ…ッ!?」



 そういって、再びナイフを振りかざす麗。しかしこれまでだったら確実に九沙汰を捉えていたはずのナイフは空を切り、避ける際に横に身体を回転させた九沙汰に溝を蹴られてしまう。



「っごふ…!! っこ…かは…ッぁ!?」



 二度目の衝撃で、酸欠に陥り気味だった肺の酸素を全て吐き出される。



 痛みと息苦しさにその場で倒れこんだ麗に、九沙汰は容赦なく同じ個所に蹴りを食らわせる。



「ッコヒュ! …ッヒ! か、ッゴ! う、ぅえええええ!? っぅえぇ…! ヒック…や、やめ……!」



 遂には痛みと呼吸困難に耐え切れずに嘔吐、そして懇願するように大粒の涙を流すと麗は蹲ってしまう。



 ぐったりと力無く横たわり、ナイフが麗の手から離れる。



 すると手放し落としたナイフを拾い上げ、九沙汰は容赦なく麗に向けて振りかざす。



「だ、駄目…だめえええ!」



 咄嗟に上がった悲鳴。



 その直後、佐紀は涙ながらに叫ぶと両手を広げて麗の前に立ちふさがった。



 ットン と、軽い、物が当たるような音。



「…あ」



 小さな呟き。



 涙を流したまま、佐紀は私を見ると震える口を動かす。

 


 何も言葉が聞こえることは無かった。



 しかし、口の動きで佐紀が何を言ったのかを理解してしまう。



『に…げ…て』



 ただ一言、たった一言をいい終わると同時に、胸を刺された佐紀の膝が崩れ落ち、その場に倒れこむ。



 湿った音が響き、地面にじわりと血の海が広がってゆく。



「っぁ…あああ!よくも…よくもおおおおおおおおお!?!」



 その光景に、寝子は普段の彼女とは思えない怒声を上げた。我を忘れたようにブツブツと早口で呟き、九沙汰に向かって手を突き出すと魔法を唱えだす。



「『邪悪なる魔を撃ち滅ぼさんがため』」



 感情に身を任せてはいるものの、しっかりと、正しく素早く詠唱している姿はさすがだといえた。半分以上の詠唱が進み、寝子の突き出された手の少し先に、渦を巻き始め熱を帯び始める。



「『聖なる炎で敵を焼き滅』…っ?」



 すると詠唱の途中、寝子の詠唱が急に止まる。



 それに私はただ声も上げれず、涙を流して声にならない悲鳴を上げた。



 少しして寝子はゆっくりと顔を下に向ける。



「……あ…れ…?」



 胸にはナイフが深く刺さり、真っ赤に服を染め上げ血が溢れ始める。



 今まで九沙汰が隠し持っていたナイフが、音もなく寝子に向けて投げつけられていた。



「…ぅぐ…ま、だよ…!じゃ…邪悪なる魔を撃ち…ほ…ぅ…」



 寝子は諦めずに詠唱を再会するが、すぐに意識を保て無くなり途中で倒れてしまう。



 そのまま誰一人動かずに。瞳には、血の海に沈んだ3人の姿が映し出される。 


 

「い…いや…」



 首を小刻みに横に振り、祈る想いで胸に掛けてあるペンダントを握ろうとするが、優に渡していたことに気がつく。



「だ、誰か…」



 後ろを振り向き、桜は落とされてしまった二人の居る崖を見つめ、助けを求めようと行き場の無い声を漏らす。


 

「勇…さん…」



 そこで桜は唇を噛み、意を決して少して先にある崖の断崖まで向かった。



「あとこいつで終いだな」



 九沙汰は桜の様子など気にも留めず、もう一本のナイフを取り出すと、もう一人である麗に止めを刺すべくナイフを向けた。



 そして今まさにそのナイフが麗に向かって振り下ろされるが



「待ちなさい!」



 桜は崖の断崖で、麗に振り下ろされる前に大声で制した。



 麗が刺される前に九沙汰の動きが静止し、体制を変えないまま九沙汰は顔だけを動かして桜を見る。



「…あ?」

「もし貴方が麗さんを殺す場合、私はここから飛び降ります!」



 桜はあと数歩後ろに下がれば崖の底に落ちてしまう位置で立っていた。



 宝の在りかを私は知らない…ばれれば即殺される分かっていても、私は自分の命でまだ助けられる望みがあるなら必ず皆を助けてみせる!

 


「…へぇ」



 だが九沙汰は桜の顔を見て、笑みを作った。ナイフを右手にゆらゆらと揺らして桜の方へ近づく。



「な、何がおかしいんですか!これ以上来ないでください!宝が欲しいんでしょう?宝の在りかが分からなくなったら困るのは貴方です!もし飛び降りたら」

「もし飛び降りたら…村に残っているあいつら全員も殺す」

「っな………」



 九沙汰の一言で、自らの命を投げ捨てて助ける気持ちに亀裂が入る。九沙汰がいくら近づいてきても、足が震え、それからというものの一歩も後ろに下がることができなくなってしまった。



「俺は歯向かって来た奴は殺す主義だ、だからあいつは殺す、だがもしそれでお前が飛び降りるっていうんなら村人全員を殺す」

「あ…貴方は…」

「選べ、俺に宝を差し出して村人を助けるか、村人全員を見殺しにするか、お前にはこのどちらしか選択手段はない」

「…貴方は…人間なんかじゃないっ!…悪魔…悪魔よ!!!」



 桜は悔しさで目から涙が溢れ、血が出るほど唇を噛み、爪が食い込むほどに強く手を握り締めた。



「っは!それでどっちなんだ!飛び降りるか飛び降りないか!」



 後ろにある崖に飛び降りることが出来ず、麗を救うことも、逃げ場も完全に無くなっていた。



 もし飛び降りれば麗、寝子、佐紀、そして村人の全員が殺されてしまう、だが飛び降りなくても、麗、寝子、佐紀を助けることはできず、ただ目の前で殺されるのを見るしかなかった。



 どちらを選んでも3人が助からないのがわかっていて、口が思うように動かない。



「………わ…私は…」

 

  

 そのとき、桜は山に来る前の、一人の男の人と話ていた言葉を思い出した。





  『父さんを助けに行くんだろ?そんな暗い顔してたら、君の父さんが嬉しがるのか?違うだろ!?それに君はなんで父親を助けようとしないんだ!』




 

 その人は、自分の、抑えていた気持ちに気づいてくれた。

 


「私は…」




 

  『…南の山は、一度行って九沙汰さん以外に帰ってきた人がいなかったんですよ?もしかしたら父さんはもう…』





 諦め、絶望し、希望を見ても、一度は願った思いもまた諦めて。





  『だとしても!それがどうした?帰ってこないからそこでもう諦めるっていうのかよ?!まだ君の父親が死んだと決まったわけじゃない!違うか?!』




 でも、それに彼は答えてくれて。



「………けて…」 


 

 私の口が、自分の意思とは関係なく動く。 





 『で、でも!な…何があるか分からないんですよ?!もしかしたら死んでしまうかもしれないんです!そ、それでも…ぅ…わ、わた…ひっく…私と一緒に行ってくれると言うんですか?!』




 それが例え危険だとしても、死ぬかもしれないと言われても。



「たす…けて…」



 無意識から出た言葉は、しっかりと自分の意思と重なって喋り始める。



「…あん?」





  『…助けて!勇さん!真御有さん!!…みんなっ!!!』





「助けて…」





  『んなもん決まってるだろ?…ったく、最初からそういえよな』





 彼はそれに、答えてくれて。

  


「助けて!!勇さあああああん!!!」



 私は持てる全ての力を振り絞るよう、ありったけの大声で優に向かって助けを叫んだ。大声に耳鳴りがしたのか、九沙汰は耳を少し抑えたあと、私を睨んだまま拳を握る。



「助けを呼んだところで誰もお前を助ける奴なんていねーんだよ!」



 拳を作った九沙汰はそのまま私に向けて殴りかかってくる。その、今まさに来るであろう衝撃に、私は思わず目を瞑った。



 でも、私に衝撃がくることは無かった。代わりに、ふわりと優しく体を後ろに引かれ、何かに優しく包まれていく。いつまで立っても私は殴られることはなく、代わりにくるものは暖かい温もり。



(……この温もり…知っている…!)



 緊張していた体は一気に緩み、麻痺していた感覚が戻っていく。



(確か…ここへくる前に感じた…これは…)



 優に助けを求め、泣いたときを思い出す。



「っばかな!?な、なんで生きて!?」



 九沙汰は狼狽した声が聞こえ目を開ける、そこには九沙汰の驚いた顔が見え、自分のその後ろを見つめている。桜は自分を抱きかかえている人物を振り向き確かる。



「…勇…さん!!!」

「桜、助けてって声、ちゃんと届いたよ」



 桜をしっかりと抱きかかえ、九沙汰の拳を受け止めている優の姿がそこにはあった。



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