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勇者の彼女は魔王様  作者: 勇者くん
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プロローグ 彼女の名は魔王


 拝啓

 

 愛しの母へ

 

 お元気ですか?

 俺はとても元気です

 

 勇者を目指し家を旅立ってから早2年、

 体調を崩したりはしませんでしたか?

 

 長いこと手紙を送ることができなくてごめんなさい

 毎日がとても辛く厳しい日ばかりで、手紙を書く暇がありませんでした


 ある日突然、勇者を目指して家を出たとき、

 王の敷地に集まる戦士達は腕に覚えがある猛者ばかりで、どの人達も凄まじい功績の持ち主ばかりでした

 

 それはとても凄かったです、

 俺はただの名もない一般人、周りから見れば赤子同然です

 

 勇者のなるには武闘会に出場し、すべての戦いに勝利すること

 

 王は武闘会で勝ち残った者を勇者にするといいます

 

 そして武闘会が開かれるのは2年後、

 つまり猶予は2年しかありませんでした

 

 それでも強くなるため、町や村を脅かす魔物達を追っ払い、

 誰よりも強くなるために血の滲むような剣の修行に明け暮れる日々を続け、

 ついに行われた武闘会に出席しました

 

 猛者達の相手にどこまでいけるか、最初は1試合目で負けてしまうだろうと思っていました

 ですが、なんとすべての猛者を私は打ち負かしてしまったのです

 

 でもそれは、どの試合も勝負とは呼べるものにならず、すべての相手を一撃で倒してしまうほど誰よりも強くなっていました

 

 そして武闘会が終わると、すぐに王直属で呼び出されました


 俺を勇者として任命するという内容とのこと

 ついに念願の勇者になることができました

 

 勇者になってそれからはドラゴンを倒し、

 ゴブリンの群れなどを追っ払い、

 ときには悪党ならぬ盗賊達を懲らしめ、立派な一人の勇者として人々を守っています


 それでね母さん、勇者の最高任務はこの世界でいるかどうかとされてきた伝説の魔王を討伐することが勇者の本当の使命らしいんだよ

 とはいってもいるかどうかとされてきているし、魔王が存在しているかどうか分からないと言われているのに最高任務って少しおかしいですよね

 

 まあそれはさておき、家を出てから俺には彼女が出来ました

  

 その彼女は





「ねえねえ優くん、な~に書いてるの?」


 




 …現役の魔王です。





誤字や脱字、説明不足がところどころあるかも知れません。修正は発見次第行っています。もし「?」と思えるような場面がありましたら、そこは作者ならぬ登場人物のご都合主義と思ってもらえれば幸いです。

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