表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ミソロジーライフ】  作者: 文悟
説明書
1/20

登録受付

本作品は希望された読者様を作品内に登場させています。


すべてのご希望には添えませんが、参加されてみたい方はどうぞ感想欄や活動報告へコメントを下さい♪(使用の際、報酬は登場していただく栄誉←?ということでなにとぞご理解ください(笑))


注意:


1:作者はMMO等未経験なのでおかしなところがあれば、アドバイスください。


2:作品は神中心に仏やそれに関係するものも出ます。(現代日本の考え方に基づく)


3:出てくる神様は時々むちゃくちゃマニアックで、作品の内容に合わせ独自解釈のものもあります。


では、おたのしみ下さい♪

神様。


もし聴こえているのなら、わたしの話を聞いてはくださいませんか?


わたしの名前は源九郎ミナモトクロウ


本日元旦吉日に二十三歳の誕生日を迎えました、元気で頑丈なこと以外何の取り柄の無い平々凡々とした男でございます。


容姿も才能も体躯でさえもあまり恵まれはしませんでしたが、だからといってわたしは生んでくれた両親に感謝しこそすれ、恨み言も不平不満も言ったことなどありません。


世の中にはわたしなどよりもずっと苦労なされている方々がいるのです。


五体満足で生まれ、それなりに裕福な家庭で育ったわたしです。

これほどの幸運は無いでしょう。


ですから、わたしは誰彼を恨むこともねたむことも貶めることもせず、犯罪に手を染めることも無く、不要な嘘もつかず、酒タバコも嗜まず、環境と人とそして地域に優しい人生を送ってきました。


でも……でも、神様。

もしも一つ。

一つだけ不満を申しても良いと言われれば、ただ一つだけ神様に言いたいことがあるのです。



神様。


神様はなぜわたしに人並み以上の“不幸”をお与えになるのかと。


わたしは申しました。

確かに口にしました。


五体満足生まれてきて、特に貧しいわけでもないこの生活。

これほどの幸運は無いと。



ですが神様。

正直にわたしの気持ちを申しますとあんまりです。


なぜ、わたしの周りまで・・・・不幸にしてしまうのですか?



わたしはそれが心苦しくて仕方ありません。



どうか、どうか神様。


このわたしの声が届いているのなら、わたしの願いを聞いてください。


たった一つでいいのです。


わたしの願いは、みんなも幸福に―――



「おい!なげぇよ前の奴!」


「す、すいませ――あっ」




―――じゃりじゃりじゃりん……ぃん……



神様。


……ああ、神様。


わたしのなけなしのお財布の中身、全てを捧げました。


どうかわたしに“幸運”をお授けください……。



神様。












◇◆◇◆




《登録を受け付けました》



:ミナモト クロウ さま、ご当選おめでとうございます。


ミナモト クロウ さまは我社の誇る最先端オンラインゲームソフト 《ミソロジーライフ》 の


【日本エリア】 10000 人目のプレイヤー


として参加資格を得ました。


このゲームは世界の様々な神々が織り成す神話の世界をお楽しみいただける全感覚導入型シュミレーションRPGです。


プレイヤーは神に選ばれし者として味方を増やし育てて、自分の領土を管理したり他のプレイヤーとその領土を奪い合って戦います。


最高の自由度で至高のエンターテイメントをお楽しみください。


あなた様のご参加を心よりお待ち申し上げます。


*なお、今回は ミナモト クロウ さまが記念すべき一万人目の日本エリア登録者となりましたので、ソフトだけでなく記念品として初心者応援キットとその他周辺機器を揃えましてプレゼントをさせていただきます。


届きましたらお手数ではございますが説明書の指示に従い設置をお願いします。


 

あなたさまのこれからが楽しい《ミソロジーライフ》となりますことを祈っております。



神式会社 TENNGOKU





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ