表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

パパのライバル。

作者: NECO*

十分で仕上げた。カッとなって書いた。反省はしてない。

パパがある日、滅多にしてくれない昔話をしてくれた。


「パパは小さい頃な、地元のガキ大将だったんだ」


誇らしげに言うパパは、今はお腹が出ていてガキ大将には見えないけれど、私は素直に頷いた。


「ケンカにも負けた事が無かったんだ」


お腹は出ているけれど顔の彫りが深いパパは、確かにちょっと強そうだ。


「パパは王様気取りだったよ。なんせ誰も逆らえないんだからね」


そう自信ありげに言うと、パパは太い眉毛を下げて「でも」とつぶやいた。


「ある日、同い年の子が近所へ越して来たんだ。

……そいつはな、華奢で色白なのに、パパよりずっとずっと強かった。何度勝負を挑んでも、一回も勝てなかったんだ」


パパの悲しげな口調で語られる話に、私の頭の中でケンカに強いクールなイケメン像が作られる。パパは一応、柔道のプロだ。そんなパパに勝つなんて、一体どんな人なんだろう。


「どんな人だったの、ねえねえ!」


パパは優しげに微笑むと、私の頭を撫でた。


「……君のお母さんだよ」


ちょうどその時お出かけから帰ってきたママに、私はしばらく目を合わせられなかった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして(・∀・)♪ 読ませていただきました* とても面白かったです\(^O^)/ これからも頑張ってください(*^-^*)
2012/09/04 19:24 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ