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罪を喰らう島の物語
竜は最初から世界にあった。人間が言葉を持つ前から、裁きはそこにあった。人々は竜を信仰し生きてきた。その島にも竜は居た。その島の頂点であり、その島の秩序であった。最も、罪人の島での話ではあるが。
男は名を呼ばれ、前に出た。
読む必要がないほど、皆が知っていた。
その光景は何千何万と繰り返されてきた。竜の裁きは例外なく行われ、
例外なく忘れ去られる。
それを見届けるものは、竜と、そして名もなき上位の視線だけであった。
「被告を、有罪とする。」
竜は一歩前へ出た。
男は叫ばなかった。
ただ、目を伏せた。
骨の折れる音がした。
血は残らなかった。
「皆の衆、神聖なる竜の裁きに感謝を。」
続きはカクヨムで掲載されています。
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