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左右がわからない？

結果だけ知りたい方のために、結論ダイジェストと人物紹介もご用意しときます。

【地図読める人：Ｋ氏】

・地図は俯瞰で見る

・左右わかる、縦横のほうがわからん

・そもそも東西もわかる

・車乗る

・まず地図を目印で見ない

「俺友達いっぱいいるんですけど、いつもは賢い左右盲がいると1番不安」

「景色違って見えるって……芸術肌ですか？」

「俺ほんと地図読めない人って意味わかんなかったんですけど、地図読めない人の理解が深まりました」

一言メモ：自称陰キャ系陽キャ。なろう読者（小説のみ）見た目がなんかK。

【地図読めない方向音痴：ソラノ】

・地図は主観で見てる

・左右も縦横もわかる

・東西の概念はわかる

・地図は回すもの

・車乗らない

・GoogleMAPの矢印に踊らされる

「地図の読めないやつの中には左右盲がいる……ってなに⁉」

「行きと帰りで景色変わるでしょ？　昼と夜でも景色変わるでしょ？　もうわかんないでしょ⁇」

「地図読めない人の待ち合わせは改札だよ！　改札で捕まえて‼」

一言メモ：第一視点主。発見があって面白かったから記録に残しておきたかった。

【地図読めない左右盲＆方向音痴：Ｓ ©(ちゃん) 】

・地図は主観で見てる

・左右盲（本人談）、概念はわかる

・東西の概念はわかる

・地図は回すもの

・車乗ってはいけない自戒

・GoogleMAPしか頼れない

「ここで曲がるなって思って、反対に曲がる」

「ゲームのマップ右に出しといてほしい……あ、今右と言いながら左だったわ」

「2回曲がるじゃないですか。その時点でたどり着ける確率は1/4です」

一言メモ：インテリ才女。冷静沈着クール系。なろうよりカクヨム派。見た目がなんかS。

Ｋ氏「この前友達と3人で出かけたんですけど、2人が左右盲で大変だったんですよ」

ソラノ「まって。左右盲ってなに……？」

Ｋ氏「あれ、周りにいないですか？　左右盲、俺の周りは結構いるんですけど」

　知らない概念だ。なんの事だろうと思ったら……。

Ｓ © 「あー。私もわかんないです、左右」

　すっごい身近なところにいた。

Ｋ氏「うわ、そのタイプですか。じゃあひょっとして地図読めない……？」

Ｓ © 「読めないですね」

Ｋ氏「あーじゃあ友達と同じタイプっすね。道案内させちゃいけないやつ」

ソラノ「まって。なんの話？　私も地図は読めないけど……」

Ｋ氏「ソラノさん、左右わかります？」

　左右はわかるので、私はうなずく。

ソラノ「お箸持つのが右手～みたいなのでしょ？　わかるけど……」

Ｋ氏「迷わないですか？」

ソラノ「迷わないですね」

Ｋ氏「じゃあ左右盲じゃなくて、普通に方向音痴なだけですかねぇ。地図の読めないやつの中には左右盲がいるんですよ」

ソラノ「地図の読めないやつの中には左右盲がいる……ってなに⁉」

　私の疑問に答えてくれたのは、Ｋ氏じゃなくてSちゃんだった。

Ｓ © 「いやね、とっさに言われたときに右左がわかんないんですよ」

ソラノ「え？　お箸を持つ手が～とか、ペンを持つ方が～とか言われなかったってこと？」

Ｓ © 「んー。概念はわかるんですよ」

ソラノ「概念はわかるとは……？」

Ｓ © 「こうやって座ってるときはわかりますよ、右左。でも、歩いてると入れ替わっちゃうんですよねぇ」

ソラノ「私も小学校くらいまではわかんなかったけど、今は何か……こう、右手に『右！』っていう意識がすごいあるんだけど……」

　左右盲の意識がまったくわからない。

　私の中にない概念すぎる。

　理解が追い付いていない。

　覚えるんじゃだめなのかな……？　と思っていたら、Ｋ氏が教えてくれた。

Ｋ氏「そういうんじゃないんですよ。左右盲はほんとに、車に乗っててカーナビ見て『次左だね～』って言いながら右に行きます」

ソラノ「右に⁉」

Ｋ氏「右に」

Ｓ © 「私も地図見て『次右だな～』って思いながら左に行きます」

ソラノ「左に⁉　え、ほんとにそうなんだ⁉」

Ｓ © 「ほんとにそうです」

ソラノ「それは困っちゃうよね⁉」

Ｓ © 「うん。フツーに困る」

　信じられないけど、そういうものらしい。

　そんな世界があったなんて……私の知識は浅かったのだなぁと痛感した。知らなくて申し訳ない。でも、少なくとも私の周りにはいなかったと思っていた。

Ｋ氏「いやだからほんと怖いんですよ左右盲。この前とか地図持ってる友達が『右だねー』って言って左行って。もう１人も左右盲だから同意して付いて行っちゃうんですよ」

Ｓ © 「あるあるですね」

ソラノ「あるあるなんだ……」

Ｋ氏「んで俺だけちゃんと左右わかるから、『間違ってね？　え？　でも気のせい？』って2：1だから思ってたら、やっぱ間違えてて」

ソラノ「あらー大変」

Ｋ氏「いやほんとそう。なのに謎に自信あるから」

ソラノ「謎とは……」

　私は地図を見るときいつも不安なんだけど、ちがうのかなぁと思ってたら答えがもらえた。

Ｋ氏「いやわかんないけど、『８割はあってるから！』とかいうんです」

ソラノ「……残りは？」

Ｋ氏「２割はずれてんだよな～」

ソラノ「ついちゃうんだ……」

Ｓ © 「大体あってるから」

Ｋ氏「いやマジ、友達もそれなんだよなぁ……」

　うなずく２人を尻目に、２割はいづこへと思いを馳せた。

Ｋ氏「俺逆に、縦横のほうがわかんないんですよね」

ソラノ「急に？」

Ｋ氏「わかります？」

ソラノ「わかりますね」

Ｓ © 「それはさすがに」

Ｋ氏「俺高校までわかんなかったんですよね～」

ソラノ「意外と最近だなぁー」

Ｋ氏「でも大学で友達にいいこと聞いたんですよ……『たて』は(ひらがな表で)縦で、『よこ』は横なんですよ！　すごくないですか⁉」

ソラノ「そっちの方が頭使ってない⁉」

　2人とも、私より頭いいはずなんだけど……。いろいろ苦労があるんだなぁとしみじみ感じた。

ソラノ「右左がわからないって大変なんだね」

Ｋ氏「いやほんとそうで、地図読めないって言ってるやつの中には左右盲がいるんですよ」

ソラノ「どゆこと」

Ｋ氏「右左が逆になってるの後で理解してもどってくるっていうか。そいつらは地図はわかるただの左右盲なんですよ。でも間違えるから地図読めないと思ってる」

ソラノ「根が深い悩みだな……」

ソラノ「え？　辛くないそれ？　根が深すぎじゃない？」

　あとで調べたら、左右盲は４人に１人いるらしく。全然人ごとではなかった。

あまりに長すぎてわけてます。

我々は1時間半地図の話をし続けてました。

次回投稿は本日7:20予定。