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蜘蛛と蝙蝠

作者: 涼太朗

また耳を塞ぐ。目を閉じるより、現実を見ないで済む気がする。

悲鳴が、とめどなく悲鳴が、前から後ろから、頭から悲鳴が、とめどなく、とめどなく。


鳴りやまぬ。


これが超音波というものなのか。



バットマンに憧れた男が、手に入れた実態・・・。


大体、バットマンはスパイダーマンと違い、コウモリの性質を持っている訳じゃないんだった。




腕に射す。針が我を痺れさせる。

ぞくぞくとそれは、ぞくぞくと、ぞくぞくと。


我はクモ男になれた。手首から糸も出せる。


本物の、実在できる、超人。


これで苦なくヒーローになれる・・・


これで虫けらのような扱いは受けなくて済むんだ。







ピピーピーピーピー・・


≪NEWS NET U.S.A.≫

「こんばんは、ニュースネットUSAの時間です。

昨晩未明、男がコウモリに食べられるという怪事件が起こった模様です。

そのコウモリは肉食種ではなく、本来ハエや蛾、クモなどを食し・・・


コウモリは、もちろんクモを食べますが、コウモリを食べるクモもいるそうです。だからなんだという話ですが。

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