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【連載版】『絶対王者』と呼ばれた男は、冒険者になって無双する  作者: しんこせい(『引きこもり』第2巻8/25発売!!)


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街並み


 ガレフォンの通用門を抜けるのには、Cランク冒険者という肩書きが役に立った。

 問題なく中に入ることができたので、早速街の中を歩いていくことにする。


「今までの街と比べると、ずいぶんと綺麗だな」


 綺麗というのは、何も糞尿の匂いがしないというだけじゃない。


 歩いていると見えてくる街並み。

 道行く人達の身に付けている服。更に言えば彼らの浮かべる表情。

 それら全てがとにかく綺麗なのだ。


「街には清掃用のスライム達が居ますからね。彼らの力を使えば街の浄化くらいはなんでもないんです」


「……おお、本当だ」


 視覚拡張を行い周囲に目を広げてみれば、たしかに路地裏のあたりにスライムの姿が見受けられた。

 魔物と共生をしているのか……そんなことも可能なんだな。


 道行く露店で飯を買い、つまみながら歩く。


「なぜ肉串が銅貨五枚もする? サドラなら銅貨二枚で食えたぞ。まけてくれ」


「ええっ!?」


「もう……ギルさんのバカッ!」


 生まれて初めて値下げ交渉をしたら、なぜかミーシャにぽかりと頭を叩かれてしまった。

 意味がわからないんだが。


「このあたりの露店は薄利多売でやってるんです、それにサドラとガレフォンの物価が違うのは当たり前じゃないですか!」


「当たり前なのか?」


「何を……って、そういえばギルさんは蛮族でしたもんね」


「いや、蛮族じゃないが」


 きちんとした布の服を着ているこの美男子を見てなんて言い草だ。

 どこからどう見ても文明人だろう。


「はあっ、もういいです、行きますよ! すみません、うちのツレが常識知らずで……」


 そのままそそくさとその場を去ったミーシャに話を聞く。

 どうやら物の値段というのは、場所によってずいぶんと違うらしい。

 ガレフォンの場合店を出すための値段や税金などが高いため、その分が料理に上乗せされているのだという。


「今まで値付けは適当に店の人間がさじ加減で決めるものだとばかり思っていたが……違ったのか」


「そんなわけないじゃないですか!?」


 今俺達が通っている通りはガレフォンの中では比較的金のない人間が店を出す場所らしく、値段も最初からかなりリーズナブルに設定してあるらしい。

 値切り交渉をするのには適していない店だったようだ。


 あのおっさんの値付けにもきちんとした理由があったわけだ。

 それにしても銅貨五枚は高いと思うが。


「そんなに全部が高いと、あっという間に路銀が尽きるんだが」


「大都市ですし、その分稼ぎやすいですから。近くに高ランク向けの狩り場もあるらしいですからね」


「ほう……?」


 どうやらガレフォンを南に行ったところには、Bランク狩り場があるらしい。

 そこにいる最も強力な魔物は、更に一つ上、Aランク程度の強さがあるらしい。

 となると……あのゴリラと同じだけの強さがあるわけか。


 興奮からぶるりと身体が軽く震える。

 気付けば笑っていたらしく、ミーシャの顔が少し引きつっていた。


 だがなるほど……ガレフォンは出ていくものも多いが、その分金を稼ぎやすくもあるらしい。

 それなら一刻も早く仕事をする必要があるだろうな。


 俺がこの街でやりたいことはいくつかある。


 一番優先度が高いのは強者との戦いだが……それに負けずとも劣らないほどに大切なものがある。


 それは――俺の装備の新調と修理だ。


 今はただゴリラの背骨をぶん回しているだけで困っていないが、今後を考えるとやはりサブも武装もほしい。


 あとこの背骨をもうちょっときちんとした見た目と大きさに整えたいところだな。

 背骨のせいでとげとげしていて、背負っているとたまに背中に刺さるのをなんとかしたい。

 今後まだ見ぬ強敵と長時間戦えるようにするためには、防御力のある防具も必要だ。


 一番いいものが買えるのがガレフォンということでここに来るまでは我慢してきたが……全てを揃えるとなると、果たしていくらかかるのか……ちょっと想像もつかないな。


「それじゃあ夜に集合ということで!」


「ああ」


 俺は武器防具屋を探しにいくので、ここからは別行動だ。

 ミーシャの方も何かやることがあるらしいからな。


 さて、武器防具屋がある区画はっと……。

 歩いていくと、すぐに見たことのないところへ入ってしまった。

 ずんずんと歩いていくと、もう完全に自分がどこにいるかわからなくなってしまう。


「……ここはどこだ?」


 ミーシャと別れて数分もしないうちに、俺は爆速で迷子になっていた。

 まあ、適当に歩いていればいずれつくだろう。

 俺は迷いない足取りで、奥へと進んでいくのだった――。


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