無理やりなエンディング―――はっきり言えば今までのツケ―――
目が覚めると、変な場所にいた。
周りを見渡しても、何もない。ただ、何故か僕は浮いていて動けない僕の周りにはモザイクの様な何かが大量にうごめいていた。
記憶の最期は、確かどこかの遺跡を開けた時だった筈だ。
≪その通り。まさか、あのヴァルがこんなまねするなんて思ってなかったから世界に自由に入れるように扉をあけっぱにしてたけど失敗だったわ≫
<わっ!?>
横から聞こえたその声に驚く。でも、その驚きは阻害されたため声だけだ。
≪驚く必要はないでしょ?まあ、突然来たのは謝るけど≫
<いや、突然も何も...。>
≪まあまあ、此処に来たってことは記さなきゃならないことが山ほどあるんでしょ?さあ書いた書いた≫
<...それは全部ですか?>
≪勿論!さあ書いた書いた≫
<はあ...。>
溜息を吐きながらも、僕は無理やり移動させられた机に向かって書き始める。
横にあった紙に、ペンを走らせていく。
意外とすぐに思い浮かべられるのは何故か知らないけど、僕の翼が両翼になっている理由ならすぐに思い浮かぶ、そんな感じで。
...ヴェルノが特別生学級に来た夜、僕とヴェルノはエミリアに半ば拉致されるような感じで学院を出た。
そしてそのまましばらく飛び、ラギアスとの中間に在りそうなラビリンスに足を踏み入れた。最初はともかく進み続けて、神体を晒しながらも進み続けた。
その途中で、エミリアも僕と同じ様な姿を晒していたことから似たような血統なのだろうと思ったけど、途中でヴェルノが「全く、兄妹なのになんでこんなにうじうじしてるのか」と突っ込んだことで初めてエミリアの親の話に触れた。
そう思うと、あのお父様が全てを知っていたような気がするから憎くなってくるところだ。
ラビリンスの一番地下には、古びた宮殿があった。
そこには、自らをラウロと呼ぶ生命体がいた。大昔に栄えた、「リュウ」の一族で、この地に幽閉されていたところで仲間の反応がなくなって、リュウ唯一の生き残りになったそうだったので、出してやることに。
<龍滅砲>と名付けた魔術で天井まで穴を開けたところまではよかったものの、それでラビリンスが崩れ始めたのでラウロに乗って命からがら脱出をした。
そしてラウロに連れられる事数日、相当寒い上空を飛んでいた僕たちは非常に風が強くなる場所に着いた。
そこでラウロがもっと上空に行くと、風はなくなった。そのまま数時間まっすぐ進むと、ようやくラウロは降りた。
そこにあったのは別の文明で、はっきり言えば進んでいる場所だった。
ラウロに乗ってきたこともあってか一瞬で囲まれたけど、魔術を使うとこれまた一瞬で離れていった。
そしてそのまま出てきた警備兵に連れられ、捕まった。
が、その後不可思議な力=魔術の使用を禁じられて外に出され、結局その世界で300年くらい暮らした。
不思議存在と認識されたがゆえに面倒ごとは無かったけど、色々と疲れた。
ということで、ラウロに乗って帰っていった。
戻ると、相当成長したのか元よりももっと発展したライデオル帝国がお出迎えしていた。
永久に皇帝なデレルベンにお目見えしようとしたらひっ捕まった。
無理やり振りほどけるぐらい弱くなっていたことを憂いはしたけど、それも発展の副産物なのかと諦め―――撃たれた。
相当痛かったけど<時間遡行>で物理的になかったことにし、お返しで相当弱い威力の石弾を打つと何故か死亡し、相当強いらしい魔術師も秒殺すると色々と強いかもしれない魔術を受けたけど死ぬほどではないのでちょくちょく魔術を使って回復しながら進む。
そんな感じで進んでいってデレルベン王に会った時、あの相当驚いた顔は中々に見れるものではない。
そして、そのままログロス大陸に渡ってヴァルに遺跡の様なものまで案内され―――今に至る。
≪ああ、なるほどね。まあ、そんなものでいいとして...物足りなくない?≫
<何が?>
≪だってさ、途中であのヴァルに留められたんだからもう少しいい思いをしてもいいと思う≫
<...なるほど?>
≪ってことで、転生どうぞー!≫
<...えー!?>
そのまま、ゴーイングどこか。
目覚めればそこには見慣れたフィリップの顔があって―――二周目、突入に諦めた。
終わりです。無理くり終わらせました。次の小説が早く書きたくてうずうずしてたのでこの終わりでいいと思います。次の次の次くらいに書く予定のrevengeもお楽しみに。ではばいにー。




