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境界の物語  作者: ∀・1
魔滅・新大陸
90/92

魔神の再...来?

もしかしたらこれからも複数話投稿が続くかもですが、その時はこの「境界」を閉めにかかろうとして焦っているんだなと生暖かい目で見ていてください。

「...さて。私たちが物理的に職務放棄させたレイとエミリア君は除いて、皆よく頑張った。本日は『大会』もあるが、まあ出るのはレイだけなのだから、問題なかろう。それとレグ、シンかレーヴァ以外にはついていかず、二人の後ろをついていくかレーヴァに負われていくこと。いいか?」

『はーい』

清涼祭当日。僕にとっては地獄であり...そして、他のみんなにとっては天国なこの祭りだけど、エミリアはいつもと変わらずぐでーっとしていた。まあ、その後ろで僕の身体を抱いているのがあるのだから行動としてはいつも通り僕への家族愛を爆発させてるんだろうけど。


ともかくとして、僕は『大会』に向けて準備を始める。僕を愛玩用として飼い馴らすと言う野望を抱いていると僕に語ったエミリアも含めて。

『大会』、正式名称『魔術競技大会』は再びこの学院が機能し始めたその年からあったシステムである。しかも、その時から僕が景品として挙げられていた。まあ、その時は要塞で過ごしていたものが大半の在学生だったので、あまり挑まれる事は無かったけど。


しかし、去年度から僕への求婚者―――つまり馬鹿どもが入ってきて、僕への挑戦が増えた。それに辟易した僕は、セイタに頼んで『大会』で勝ち抜いてきた一人に僕への挑戦権を与えると言うことにした。

それで、今年は景品として鎮座するわけだけど―――なんとなく、エミリアとの一騎打ちになる気がする。というか、十中八九そうなるだろう。なんせエミリアだし。『ボクのレイへの愛は誰にも負けない!』とか言って何十人もバッサバッサと切り伏せそうだ。...切り伏せられた相手が生きているかどうかは置いておいて。


とりあえずすでに八人まで減っているから、後は残った人達で潰しあってくれればいい。僕はソレで本当に僕の青手に相応しいかを選ぶだけなのだから。...とか言っているけど、要は誰の要求を受けることもないということだ。

そもそも、僕を女として見ている奴らには姿すら見せたくないぐらいだし。エミリアは...まあ、僕が飼い馴らされないように、勝つしかないけど。

そんな感じで、しばらくは僕は待機になる。



ーーー



結局、やっぱりエミリアと当たることになった。エミリアは多分単独でもSランクなら余裕で立ち回れると思う。

実力としてはその程度だけど、僕としてはソレで相手が難しいのも事実だ。特に精神攻撃を仕掛けられたら、多分僕は暴走してすぐ負ける。

少し心配な気もするけど、弱音は吐かないようになるべく心を強く保ってエミリアとの対戦に臨むことにするのだった。


『ではこれより、魔術競技大会決勝を開始する。なお、今回は双方共が冒険者ということを鑑みて剣の使用及びそれに準ずるものの使用を不可とする。では、互いに望む物を』

エミリアはきっと僕を愛でることを望むというだろう。なら僕だってーーー。

「エミリアとずっといること」

「レイと一緒に旅をすること」

『...あー、双方の願望が同様なのでまあ...剣の使用も可とする。互いに殺し合わない程度に、戦闘を行ってくれたまえ。では、戦闘開始』


その声と同時に、僕は剣を生み出していた。ティエルもアヴィリアも非常に僕の手には馴染んでいるけど、それは時間経過と戦闘経験の多さから身についた物だ。普通ならそれでいいけど、今回エミリアが望んでいるのは一緒の旅だからそれに対して今までとは違う関係でいたいという意思表示のような物でもあった。

エミリアの方は...同じように、剣を作り出していた。しかも、趣味の悪いことに青黒い魔力の籠った剣を。

あれじゃあまるで魔神の再来だ。というかなぜか何かのオーラ的な何かを纏っているような気もするし。


「...ボクは、今までずっと我慢していた」

「何を?僕は我慢なんてさせていたかな」

その瞬間、少しだけエミリアの剣速が上がった。ついでに、髪が数束切り落とされる。

そして、そのままの状態で続ける。

「ずっとレイを1番にさせてたのは、そうやってボクへの愛を深めてもらう為。旅に私情を持ち込ませないためにも、ここでバッサリ切られてもらうよ?」


...今日のエミリアは少し病んでる。あの青黒いオーラが原因だとしたら、これが素なのかそれとも資質なのか。

〈おっと、それは困るなあ。僕としては、ばっさり切ることは容認できないよ〉

と、どこからか声が聞こえた。ついでにエミリアの体から青黒い光が抜け、青黒い剣だったものは僕に何をしようとしていたのか毛を整える用のブラシといわゆる猫じゃらしと言われる類の棒だった。

一瞬腑抜けた顔になるけど、倒れ込みかけたエミリアに対して時間収縮の反対にあるはずの〈時間延長グヴェル〉を生み出し、エミリアに使用する。そうして比較的(3倍ぐらい)遅くなったエミリアを抱き抱えて魔術を解除すると、未だ姿の見えない声の主に忠告する。

「声だけだからって、安全だとは言えないと思いますが?」

だが、その声はむしろ僕の回答に心外そうな色を滲ませて言葉を発する。

〈前、僕に平和な世界を見せるとか息巻いていたのはどこの誰だったかな?まあ、実際比較的平和に過ごせてるようだしいいけどさ〉

そして姿を現したのはーーー金髪の少年だった。

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