表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界の物語  作者: ∀・1
αストーリア
69/92

解呪完了?

レヴィオン王国王都、レヴァインは人の多い街だと聞いていただけに、少しだけ拍子抜けだった。

ただ、残っている人が兵士だと言う事を考えれば、魔人が発生したことは容易に想像がついた。

思った通り魔人が発生したようで、何処にも酒は売っていなかった。

とぼとぼと帰る僕たちは、異質なもののように見られた。


「...いけないとなると...仕方ない、此処は急遽廃止してレーヴァ君の目的地へと赴くか」

そう言いながら、車体は南東へと進んでいった。

「...えーと?ここ、どう見てもアリオスなんですが...。」

3日ほどたって、僕たちは要塞砦市アリオスにいた。

ただ、向かっているのは森のようにも思えた。

「いや、この先にある場所が目的地なのでな。さて、ついたぞ」


そう言っておきながらも、その場所は<魔の森>―――諸悪の根源の場所だった。

「え?ちょ、ま―――」

僕の言葉も通じず、エミリアに強引に引かれて魔の森に入り、すぐに出る。

すると、在ったのは―――やはり、グレス王国グレートデヴァルだった。



―――



「...ここでよいのだな?レーヴァ君」

セイタが、唐突に聞いた。

「はい。こうやってここに来てくれたおかげで二人に―――そして、皆に会えたんだから」

笑顔で答えたレーヴァ。しかし、その後に「...本当なら、グレアも一緒に居ればよかったけど」と呟いたのを聞き逃しはしなかった。

少し空気の重くなったところで、僕は周りの視線に耐えられなくなって戦車へと戻り、程無くして皆も戻ってきた。

外で、「...ここが、俺の創った街、か」と呟いたアリオスが、最後まで外にいた。



【戦車】は、相変わらず異常な速さで進んでいた。

それこそ、僕たちの目的地までも一瞬で着きそうなぐらいには。

道中大量に出てきた魔物たちを潰し、撃ち殺し、時には出向いて。

僕の呪いはどうやら魔物に対しては効果がないようだ。ただ、何故か魔物が僕に向かってのみやってくるのが謎だったけど。



そんな事を言っているうちに、僕たちの目的地に着く。

「「此処って...。」」

「「その通り」」

『...?』

場所は、グロース公国エヴァ―ガルド町。

つまり―――僕たちが見せたかったものは―――。


『...おお、再び来たか。我を倒しておきながらも、我を他のものには言わずに生き永らえさせた悪者よ。貴公も中々に性格が悪いようだなあ?』

「言われるほどじゃないよ」

『それはそうと、貴公には何やらの呪いがかかっているようだな。我と、姉上の力を使うのならば解呪できるが?』

「マジ!?」

『ああ、マジ、だとも』

「じゃ、頼んだ!」

『分かった。まあ、我に任せておけ‼ということで、我が言ったようになったろう?我も力を開放するから、姉上も力を開放してくれ』

『...それは、私に対しての皮肉のつもり?...ま、そこにいる男には借りがあることだし、弟の一生の頼みだって言うし?解呪してあげましょ』


目の前にいた、焰龍。焰龍王、パーシヴァルだった。

「...パーシヴァル?」

『アリオス・ヴァルディアヌス、いや、我を救いしかつての英雄よ。久しいな』

アリオスは非常に驚いていた。シン―――昔のアリオス本人―――が行った、幼竜に剣と名を与えたと言うから、その驚きは大きかったのだろう。


『...さあ、レイ。こちらに来るのだ』

顕現した炎と氷の化身が、僕を包む。そして、地下へと沈んでいく。

『...アレ、此処は?』

と思っていたのだけど、謎の緑色の空間に僕はいた。

『おや、目覚めたか。なれば、呪いは解呪されているはずだぞ』

パーシヴァルの声が聞こえて、僕はそちらに向き直る。感謝を言おうとして、そして彼が人の姿をしていたことに驚きを受けた。

『...なんだ?その顔は。アリオス殿に頭角の剣と名を頂いて以来、姉上と我が同じ場所で顕現すると地下に我等が人として顕現できる場所が生まれることは知らなかったのか?』

『いや、分かるわけないんだよなあ...。』

『む?そうか...。人と言うものもままならないのだなあ』


2Mを越すような大男は、そう言うと頭をかいた。

『それはそうと、治ったならここを出してくれないかな?』

『おお、そうだったな。では、今ここを出そう』

そう言うと、僕の脇を掴む。くすぐったいのを我慢して、僕はパーシヴァルに放り上げられた。


「...。」

地面からにょきっと生えてきた僕を、皆は面白いものを見るような視線で見ていた。

「あ、レイ。30分ぐらい地下にいたけど、治ったの?」

「いや、分かんない...。」

エミリアが不思議そうな顔で見てくるが、見上げる形の僕にはちょっと笑顔が浮かんでいる様に思えた。


「...あの、大丈夫...ですかあ...?」

後ろから現れたキノコのような頭の男。手を伸ばすところには―――ガリアンの姿はなかった。

心の中で驚きながらも、エミリアと男の手にそれぞれ捕まりつつ、僕は心の中で喝さいを上げた。

そして、2週間後にはゲルググを越えてラィデォル魔術学院に戻り―――時は、約3ヶ月飛ぶ。

I'll be back。

私はまた来週も投稿するだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ