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境界の物語  作者: ∀・1
αストーリア
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演劇祭懸譚

「取り敢えず、或る程度のグループを作るわよ。まず、レイとエミリアの所。あそこはがっつりバンドって感じにする予定だわ。大体4,5人の予定ね。次に、まあちょっと違った形式のバンドで。ボーカルは二人だろうが3人だろうが構わないわ。どっちに入っても構わないけどくそ親父、アンタは絶ッッ対に、ボーカルはだめよ‼いいわね!?」

次に行ったのは、当然のことながら部隊編成だった。


僕にとってはもうどうなるのか決まっているからどうでもいいのだけど、ただそれほどセイタの声は酷いのだろうか。...いや、どちらかというとユウの私怨だろう。

当然のことながら、セイタは反発した。

「何故だ!私の声は酷くはない‼優の私怨で物語を改竄させるようなことがあっては、私は腹を斬るぞ‼」

「お好きにどうぞ、そちらの方が私には都合がいいし」

だが、その反発法はお世辞にもいいものとは言えなかった。


まあ結局ユウが折れ、「...作詞作曲するなら特別にいいわよ」と結構重めに感じる条件を提示したが「分かった。私はこちらの世界でも名を残すことにしよう」と謎の肯定をしたため、当学園内―――いや、この世界にヒバナセイタと言う人間の存在が刻まれることになった。

どんな詩を作ってくれるのか、少し楽しみでもある。


「...じゃ、ヴァル、電気をどうにかやって供給できるようにして」

面倒臭そうにヴァルが呻くが、それは完璧に黙殺される。

ユウはなぜこんなに四角四面なのだろうか。どんな魔術でさえもその角は取れそうになかった。

...いや、猫を用意して僕たちがいなくなりさえすれば角は一時的に丸くなるのは目に見えているけど。


「あ、そういえば道具は何があるんですか?」

勿論、演奏道具の事だ。

それを説明するのを忘れていたユウは、すっかり見慣れた覆面姿で頭を振り、肩を落とした。

「...ピアノ、ギター、ベース、ドラム。電子ギター、シンセ、キーボード。これでいい?」

口調的には棘が在りそうなモノだけど、疲れでもしたのか言葉は弱々しかった。


「...じゃ、取り敢えずある程度のグループ分けして。私は魔方陣でも書くことにするわ」

「では私は作詞することにするか。作曲もしなければならないようだし、ついでに言えば楽譜もどうせ私に放り投げられるだろうからな」

やはり疲れているらしく体よく眠りを貪ろうとするユウとこちらは一切そんな気などなく自分の目的のために早々に面倒を打ち倒そうとするセイタが撤退すると、僕たちは各々グループ分けすることに。


「俺は何でもいいが、鍵盤系は出来ないからな」

早速そんな事を言うイアだが、ユキに冷たい視線を浴びせられると「...俺はドラムをやらせてもらうからな、由紀がどんなに俺にボーカルをやらせようとしてもそうはいかねえからな!」と対抗する様に声を荒げた。

少しユキがすねたようにしているのが印象に残った。


「じゃ、ボクもドラムになろっかな。あ~あ、どっかの誰かさんのせいでなりたかったボーカルになれなかったなー!」

ユキはそれですねたのを隠そうともせずに非難の眼差しをイアに向けながらそう言い切った。

イアはそれに苦り切ったような顔をしていたが、やがて肩を落とし、「分かったよ、俺が悪かった、ボーカルはする。ただ、俺はドラムもやるからな!」と、折衷案を用意してそっぽを向いた。

それに喜んだか、イアの首を軽く締める様に抱きつき、ユキは顎をイアの頭にのせる。


すっかり弱り切っているイアだが、その裏に笑みが有る事は見て取れた。

「じゃ、二人はレイ達の方じゃない奴でいいか?じゃ、俺は大人しくキーボードでもやるか。勿論顔は隠すけどな」

ヴァルは能天気に。

シンとレーヴァはどうするのかは分からないが、後は各々の練習になるだろう。



―――



「...じゃ、或る程度決まったのね。くそ親父、創り終わった?」

「まあ、3曲分は作詞作曲、楽譜まで終わった。あとは細かいところの調整と、エミリア君分の歌詞と言ったところか。残りのバンドの方は―――優、その不愉快そうな顔は何だ」

「顔なんて見えてないでしょ‼」

ようやく眠りから覚めたのか髪がぼさぼさになっているユウと、一切休んでなかったのだろう、目がギラギラしている(気がする)セイタが戻ってきてようやく僕たちは解放された。

ってことで、細かい場所配置も決まった事なので、僕たちは練習を始めることになった。



―――



第一バンド『因果展開』

・レイヴン・ヴェルドリア―――――エレキギター(メイン)、ボーカル(ツインボーカル)

・エミリア・ヴァルディアヌス―――ギター(サブ)、ボーカル(ツインボーカル)

・ヴァル=ヴァイオ――――――――ドラム

・グレア・ヴァルディアヌス――――ベース

第二バンド『結球輪禍』

・ヒバナユキ―――――――――――ベース、ボーカル(メインボーカル)

・ヒバナイア―――――――――――ドラム、ボーカル(サブボーカル)

・シン・ヴァルディアヌス―――――エレキギター

・レーヴァ・ヴィーラオル・グレス―キーボード

・ヒバナユウ―――――――――――ピアノ

予定なし

ヒバナセイタ―――ボーカル(何をするかは決まっていない)

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